2015年01月11日

渡る世間に鬼はない第84話@マッサン




NHKの朝の連ドラは、
できるだけ注目しないようにしている。

一日あたり、わずか15分ではあるが、
いったん、はまってしまうと、
どうしても、観ずにおれなくなるからだ。

「あまちゃん」の評判を聞いて、
だいぶん経ってから、最初から少しずつ観始めた。

悔しいけど、文句なく面白い。

それで、その次の「ごちそうさん」には、
完全に降参状態で、最初から通して観てしまった。

案の定、それが終わった時には、暫く呆然自失となり、
何か言葉では言い表せない喪失感が大きくて、
ちょっとした「ごちそうさん」病にかかっていた。

だからこそ、次の「花子とアン」は、
心を鬼にして、まるで封印するかのように、
断固、観ることを止めた。

スカス、、、物語の最終コーナーに入って、
過去10年で一番いい視聴率を叩き出していると聞いて、

どうしても堪えきれなくなり、
ネットから拾って、また、最初から通して、
全作観てしまった。

また、噂に違わず、本当にいいお話で、
どうにかなってしまうぐらい、
笑い、泣き、心を動かされてしまった。

それにしても、朝の連ドラは、ドンドン、ハードルが高くなり、
平均視聴率も、「あまちゃん」よりも「ごちそうさん」が、
「ごちそうさん」より「花子とアン」が高くなっている。

そうして、満を持して始まった、「マッサン」

日本のウヰスキーの父と呼ばれる、
実在の人物を模して、初めてのウヰスキー造りと、
その夫婦愛の物語、、、

嗚呼、「マッサン」

また、何がいいって、
中島みゆきの主題歌「麦の唄」が、
心に沁みて、沁みて、心を揺さぶられるぐらいにいい。

また話の展開も、目を離せないぐらいに、
毎日、毎日、まるで恋人を慕うような、
熱い想いに駆られている。

周りの評判は気にしたくはないけれど、
視聴率は、あまり芳しくないらしいのと、
いろいろと不具合の内容を耳にする。

スカス、ワス自身は、
先の3作に負けず劣らず、
いやむしろ、さらに素晴らしい作品だと思う。

スコットランド、広島、大阪と、舞台は変わりながら、
マッサンとエリーの葛藤、そして変わらぬ夫婦愛、
その所々での人情味がたまらなくいとおしい。

唯一、これまで、きつくたまらなかったのが、
姑役の泉ピン子であり、あまりにも憎々しげで、
まさしく鬼のような形相と感情で、彼女を観るのがきつかった。

逆に言えば、そのぐらい、印象に残る演技で、
憎まれ役をやっていたことになる。

スカス、エリーにとってはそのお義母さん役の泉ピン子が、
ついに死の床についたとき、これまでのイヤミ・ツラミの数々も、
天国に旅立つ前に、すべて涙と共に水に流してしまうかのように、

その憎まれ役の負の絶対値の振幅が大きかった分、
死の淵のでのエリーに対する一言一言が、
大きな感動の呼び水となって、心に響く。

ここで、モスカスタラ、
いろいろと外野から文句の声が、
聴こえてくるかもしれない。

例えば、、、

肝心の広島に戻った兄やんの姿が見えないとか、
死に際に医者が看取らないとか、
死の床でこんなにしゃべれるはずがないとか、
都合よくマッサンが戻ってくるとか、
脚本、演出がどうのこうのとか、、、

そんな野暮なことは一切云いたくない。

ただただ、素直に感動したい。


泉ピン子の渾身の台詞・・・

*************
肌の色が違おうても、、、
目の色が違おうても、、、
話す言葉が違おうても、、、
人間の情けに変わりはない

あんたは、日本一、世界一の嫁じゃ・・・
****************

この言葉に、
意固地だったお義母さんの想いは凝縮され、昇華され、
聞く者の心を動かさずにはいられない。

ただただ、ピン子さんの迫真の演技に、
エリーさんのいじらしさに、
両目に洪水警報発令となった。


今週のタイトルが、まさしく、
「渡る世間に鬼はない、、、」ときたものだから、
脚本の方のタイムリーな殊勲賞ものの出来栄えです。


今後は、いずれ、北海道に場所を移して、
本格的にマッサンの信じるウヰスキー造りが始まり
また新しい展開となっていくのが大いに楽しみになってきます。









2015年01月05日

日々是映画三昧「ガンジー(Gandhi)」(1982)



ガンジー.png


映画が好きだ。

自分にとって好きなものを4つあげるとすると、

本、映画、酒、ゴルフ

であるが、ゴルフはほとんどできなくなって、
オチャケは、昨年末より、控えるようになり、

本は、遠視なのか、近くのものが見えづらくて、
最近では読むのが億劫になっている。


ただ、本と映画を語らせると、
キリがない。

今から10年ぐらい前に、一念発起して、
日に、1冊の読書と2本の映画鑑賞を、
己に課して、それをずっと実践していたことがある。

スカス、、、
ここ2、3年、
いつしかそれもままならなくなってきた。

本は、現況では、かなり離れてしまったが、
映画は、それでも、何とか頑張って、
日に1本は観るようにしている。

スカス、、、このたった一つの楽しみも、ここ最近、
総じて2時間の人生ドラマは、集中力が先細るように、
観る前からも、どこか疑心暗鬼の塊になっている。

2時間というスパンが、とても長く感じられて、
鑑賞前から、妙な先入観をもっていたりして、
最後まで見終えられなかったり、眠りにおちたりするのだ。

そんな中、年末年始にかけて、久々に観たクラシック、

「風と共に去りぬ」
「太陽がいっぱい」
「シェリブールの雨傘」など、

その映像美と時代を越える不朽の名作に酔いしれた。

やっぱり、映画はいい・・・

ソステ、満を持して、この4日、
前々から、覚悟して観ようとしていた、
3時間を超える大作

「ガンジー」

を観た。


>>>今から30年以上前の映画ながら、
当時、ロードショーで観た記憶がある。

あまりの長さに視聴が完遂できず、
所々、眠りにおちていた。
だから、内容云々が覚束ない。

後、よく覚えているのが、

毎年、かぶりつきで観ていたアカデミー賞で、
作品賞、監督賞、主演男優賞の主要3部門を含む、
多数のオスカーを受賞したことだ。

ベン=キングズレーという役者さんは、
当時全く見ず知らずの無名の存在だったが、
その後の活躍は、すごいものがある。

確かアカデミー賞の前評判を見聞きして、
それで、映画館に足を運んだ記憶があるが、
当時は、前述のとおり、きちんと最後まで観られなかった。

それが、最近、このガンジーを入手する機会があり、
鑑賞するタイミングをはかりながら、
2015年、最初の日曜日、観た。


今回、3時間という長さが、全く感じられないほどに、
改めて、映画の醍醐味、真髄に触れたような気がする。

まず、この話は、当然のことながら、
歴史の中の実話である。

ガンジーという20世紀の英傑の生き様と、
それを演じたベン=キングズレーは、
全く一体化していた。

事実、この映画を製作する際に、
インドに現れたこの役者さんを観た大衆は、
実物のガンジーが戻ってきたと錯覚したほどだ。

不撓不屈の精神

祖国を想い、祖国に捧げ、
祖国のために斃れた。

当時の時代背景がよくわからなかったが、
インドというとてつもない魑魅魍魎とした一つの国家の中に、
多数の言語と文化と宗教が混在していた。

3億を超えるとんでもない数の民と、
圧倒的な貧困、懼れと、諦観が、
静かにインドの大地に横たわっている。

とりわけ、大英帝国からの搾取から独立を目指す傍ら、
一つのネイションとして、水と油である
ヒンズーとムスリムの共存共栄を余儀なくされる。

常にテロと報復の繰り返しで、
お互いがお互いを心底敵視している。

ガンジーは、ひたすら徹底した非暴力をを遂行し、
そのために、血より濃い、
一族、同志、側近との葛藤も繰り返される。

国家の真理を一つにまとめるために、
命を賭して、死をも顧みず、
断食行で、静かに真摯に国民に訴える。

ガンジーの生き様、意思は、その後、
ようやく、インド独立を勝ち得、
インド初代首相のネールなどに引き継がれる。

思想や体制の違いから、インド独立の際に、
インド本国からイスラム教国家パキスタンと、
また、バングラディッシュと袂を分かつ。

その血が逆流するような身を切り刻まれるような試練の中で、
ガンジーは、己の信念に従って、
国家、国民のために、身も心も捧げた。

この映画では、信じられないぐらいの、
大規模なエキストラが導入され、
その数は、30万とも40万とも言われている。

無論、ギネスレコードに載るぐらい、
その数字は、驚異的で、
リアリティーと、その迫力に圧倒される。


ただ歴史の事実は、冷酷無比だ。

ガンジーは、
狂信的なヒンドゥー原理主義者の3発の糾弾に倒れた。

その死の淵で、許しを与えたもうごとき、
「おお、神よ」と呟き、絶命した。

その想いは、道半ばなから、
己がやるべきことを己の信念でやりきった、
正の諦観の表れではなかったか。

「マハトマ・ガンディー」


我々に馴染み深いマハトマとは、
「偉大なる魂」という意味で、
まさに、インド建国の父である。



2012年08月13日

『パラパラ漫画「振り子」@鉄拳』


時間が絶え間なく過ぎていき、
自分を振り返る心の余裕さえなくなっていた


そんな折、不覚にも、
ス〜っと心に沁み入る映像を観た




「鉄拳」というとんでもない名前で、
一度観聴きしたら絶対に忘れられない芸人さんがいる


「名もない毎日」、「絆」、「ツナガリ」・・・


「振り子」が揺れている


心の揺れや葛藤や喜怒哀楽を象徴するように
また過去・現在・未来への時間の経過を包むように
時計の「振り子」の中に人生の想い入れが見え隠れしている


「パラパラ漫画」


1枚1枚大切にいとおしむように描かれた膨大な絵柄が、
点が線になり、素描が動きになって
誰をも心の琴線に触れる珠玉の物語を紡いでいく


「糸電話」


風が吹いている
花びらが舞い散る
ベールがなびく


「家族愛」


時計の振り子を無理に止めようと足掻く
「もう、いいの・・・」
時間は流れていく



人生のやり直しはきかないけれど
後悔、懺悔、死・・・
恩讐を越えて、愛が昇華されていく


大切な人と分かち合いたい






無言の「鉄拳」でこつかれたように
真摯で誠実で静謐で清々しくも
遠く忘れていた熱い心の痛みを想い出させてくれる



嗚呼、、、

「鉄拳」さん、スゴイ人や・・・

2012年01月11日

「嗚呼、『かもめ食堂』!?」





年が明けて、いつの間にか、
すでに最初の月の3分の1強が過ぎた。



年末年始の無理がたたってか、
5日過ぎに、強烈な立ちくらみの後、
ガクンと息絶えるようなショックでダウン。


7日、発熱と咳に悩まされ、
年明けで初めて、ちゃんと横になるような按配。


8日、日曜日。。。完全休養日とする。
意識が朦朧とする中で、ジッとしていればいいのに、
ついつい、いつもの条件反射で、映画鑑賞。


何気に「ラーメンガール」という、
以前から気になっている映画をガブリツキ。

主役の他に脇を固める芸達者な日本人俳優、、、
西田敏行さん、石橋蓮司さん、山崎努さん、、、
ソステ、余貴美子さんの演技に見惚れながら、

アメリカ人美女アビーが、
ラーメン修業に励むストーリーを追いかけつつも、
無性に、美味いラーメンが食べたくなってしまう。



ソステ、それが呼び水になって、
もう一つ、連続して、
「かもめ食堂」という邦画に魅入ってしまった。


場所は、フィンランドの都市ヘルシンキ


とある小さな日本の食堂の名前が、
タイトルの「かもめ食堂」である。


何とも奇妙な不思議な映画だった。


主人公のサチエがどういう経緯で、
日本とはほとんど縁のない北欧フィンランドの地において、
日本食堂のお店を出すに至ったか、全く語られない。

<スカモ、流暢に、フィンランド語を操る???>


そこで、素性も生い立ちも年齢も全く違う、
3人のそれぞれ訳あり!?の妙齢の日本人のご婦人たちが、
異国で交錯する何とも人間味あふれるストーリー。。。


小林聡美さん演じるサチエさんに、
その風変わりなお店の最初!?のお客さんが、
日本人かぶれしたオタクっぽい青年。


彼がガッチャマン(嗚呼、懐かしい)の歌詞を教えてくれということで、
人のいい店主サチエは、ずっとその考えに耽っている。
(ワスだって、一番は、全部ソラで覚えてるよ!!!)


そんなサチエさんが、本屋さんっぽい所で、
ちょっと特異なキャラ片桐はいりさん演じる、
日本人観光客ミドリさんと遭遇。


いきなり初対面で「ガッチャマン」の歌詞を教えて、、、
って、迫るところもかなり強引だけど、
それを、スラスラ答えるミドリさんにも笑える。


そのいかにも生真面目でイカツイ風貌のミドリさん自身も、
世界地図を広げて、エイヤっと指さし、その挙句に、
何の理由もなく、フィンランドにやってきたというのがまたスゴイ。


もう一人のもたいまさこさん演じる同マサコさんは、
長年、両親の看護に身も心も疲弊して、
これまたひょんなことからフィンランドにやってくる。


飛行場で荷物が出てこないで、
あてもなく彷徨いながら、「かもめ食堂」にやってくるのも、
不思議なえにしの絡み合いだろう。

絶対に、ありえないと思えるストーリー展開ながら、
人生、何がどうなって、どう絡まっていくのか、サッパリわからないところで、
やはり、こんな奇想天外な結びつきは、逆にホノボノしてくる。


3人の個性がバラバラのようで、
逆にそれぞれが大事なパートナーみたいに、
妙にシックリと沁みてくるのだ。


嗚呼。。。


ムーミンを生んだお国柄よろしく、
まるで、どこかメルヘンチックに大人の童話みたい。


ここで、日本のソウルフードということで、
おにぎりが出てくる。


梅、シャケ、おかか、、、
日本の定番の3種のおにぎりが、
どこかユーモラスに彩りを添える。


おにぎりと云えば、
いつも心を揺さぶられる、
ワスの一番のお気に入りの献立。


細胞の粒々が繋がったような真っ白いごはんに、
仄かなお塩で味付けし、黒いパリパリの海苔を巻く。

あんなにシンプルなのに、
まるで神秘的な宇宙の理のように、
何て美味しいんでしょう。


ワスは、時に調子に乗ったり、嬉しくなると、
トコトン、おにぎりが食べたくなる。


こちらチェンマイでは、いとしのGDGDで、
ひとりで10数個も食べたりもする。
これがまた、最高に美味しい。

(GDGD開店当初は、今よりも、1個あたりの量がかなり大きくて、
何個食べても食べても、幸せな気分にさせてくれた。)


また同じくここチェンマイの地で、
「かもめ食堂」のイメージに近いのは、
ニマンヘミンのソイ3にある清潔で家庭的な「スマイリー」。。。


こちらの美人ママさんが遇してくれるシャケおにぎりは、
ほのぼのと昔懐かしいお袋さんの味で、もう格別に、一等美味しい。
(嗚呼、すぐにでも「スマイリー」に行きたくなってきた。。。)

<チェンマイもホント、いいところですよ>


閑話休題


「かもめ食堂」を鑑賞しながら、
ワス自身が、タイという異国の地に住んでいることをリマインドされ、
強烈な郷愁感に包まれてきた。


いつしか体の不調さえ忘れさせてくれる。


何気に映画を観ながら、
しぼんだ魂に楔を打たれ、
生きていく活力を与えてくれたようだ。


<よし、もう一度、頑張ろう!!!>


フラフラの体の中で、急激に、
おにぎり片手に、
熱々のラーメンをすすりたくなってきた。


嗚呼。。。

2011年12月20日

「嗚呼、冬の旅『坂の上の雲(第2部)』!?」



おかげさまで、GDGD2号店も、
オープンして、1週間が過ぎ、
新たなチェンマイのスポットとして定着してほしいです。


本業のチェンモードとしては、
2012年度の春夏物の第一回目の出荷がこの20日で、
19日は、スタッフ全員が10時まで残業。


さて、そんな最中、
驚きのニュースが飛び込んできた。


朝鮮民主主義人民共和国の最高指導者
金正日が死去されたそうな。

19日にニュースが世界を駆け巡りながら、
実際に死が確認されたのは、17日であったらしい。

不透明な秘密国家として、
日本(韓国)人拉致問題、核疑惑などなど、

多くの謎に包まれながら、
この突然の死にも何か不穏な影を感じますが、
現代史上、独特の位置づけを有していたのは事実です。

良くも悪くも、
一つの大きな歴史の流れを趨勢している。



話は変わりますが、時は前後して、
3年越しで、放映されるという、
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」が佳境を迎えます。


遅れに遅れて、第1部を観てからすでに1年半が経過し、

日記「坂の上の雲(第1部)」
http://thaifreak.seesaa.net/article/145317877.html

すでに放映済みの昨年第2部を全く鑑賞できないまま、
最終章、第3部がこの年末、
すでに、日本で放映されている由。

過日、、、ある方から第2部全4話を頂戴し、
衿を正して、ドラマを拝観、拝聴させて頂きました。


嗚呼、、、


やはり、いつもの悪い癖で、
4話6時間、イッキ鑑賞。


ただ、ただ、心に沁みて、参りました。


それでなくても、自分は、かなり舞い上がり気味に、
すぐに何にでも感動して有頂天になってしまいますが、

よくぞ、ここまで、
日本の現代史に繋がる「明治」の熱き息吹を、
映像で表現してくれたものか。


<人間が熱い、時代が熱い、心が熱い。。。>


どんなに追い詰められた状況でも、
その中で、精一杯、生を全うする。


明治期、まさに日本という祖国を崖っぷちで支えた
秋山兄弟の凛とした男ぶり、、、
人間として、日本人としての誇りを駆り立てられる。


死に直面しつつ、最後までもがき足掻きながら、
日本の文学史の礎になった正岡子規の生き様に、
思わず、号泣、嗚咽してしまった。


鼠公使と仇名され、世界一貧乏な外交官と称する
小村寿太郎の世界を舞台にした駆け引き。
粉飾することなく、日本にも、こんなスゴイ人物がいたんですね。



直接のドラマの縦横両軸に絡みながら、
軍神として伝説化崇められた広瀬武夫の
等身大の生身の男としての魅力には唸った。

とりわけ、ロシア駐在武官として赴任した折の、
貴族の令嬢アリアヅナとの悲恋。
そこはかとない日本の名曲中の名曲「荒城の月」の調べ

真っ白い雪が覆う閉ざされた敵国ロシアの地で、
静かに慈しみ抱き合う二人。


こうした坂の上の雲の行間に漂う、
生の人間のあたたかみを感じずにはいられない。


現代史に通じている道程の中で、

イラクのサダム=フセインが滅び、
シリアのカダフィ大佐が壮絶な最期をとげ、
今、金正日が死去した。


視点の相違により、通常は否定的に評価される人物像ながら、
一時は、絶大なる権力を掌中とした異物、怪物!?が、
時代の流れの中で、消え去り、葬り去られていく。


翻って、今の日本に、どれだけのリーダーシップを担える、
真に英雄と呼べる人物、傑物が存在するのだろうか?!
哀しいかな、ただただ、疑問符を投げかけるしかありません。


「坂の上の雲」(第2部)を鑑賞しながら、
生と死と隣り合わせながら、明治の時代に、
何て、真摯に、純粋に、生きてきた人がいるんだろうかと姿勢を正します。


いや、逆に、そういう臥薪嘗胆を強いられていた時代だからこそ、
踏みつけられて踏みつけられても、浮かび上がってくる、
真に母国を憂える日本人が、存在したのかもしれない。


今、1年遅れて、この第2部を鑑賞終えて、
「坂の上の雲」最終章第3部を、
早く観たいと、心が痛く痛く、急いています。


嗚呼。。。


追伸:全くの蛇足ながら、突然思いついて、
軍神広瀬大佐とアリアヅナの報われぬ恋に触発されて、
1年ぶりに、YouTubeに、アップロードしました。

昔懐かしい、森進一さんの「冬の旅」です。
何だか、切実にモノ哀しくて、寂しくてなりません。





<背景は、昨年のメージョーでのコムローイ@チェンマイの様子です>



合掌・・・











2011年08月18日

「嗚呼、韓国ドラマ『推奴(チュノ)』」


<すみません、登場人物、かなりウロ覚えのようで間違いはお赦し下さい>



先に、訪マイされました親愛なる某おやっさんより、
「推奴(チュノ)」と題される、
ある韓国ドラマをご紹介頂きました。


韓国ドラマに関しては、
ずっと以前に「冬のソナタ」を観て以来・・・
気にはなりながら、遠巻きに眺めていた次第です。


さて、他ならぬこの<チュノ>、、、
「奴婢(奴隷階級)を追う狩人」の意味合いで、、、
朝鮮史に基づいて、下層世界に大きくスポットをあてています。



過日、ワスの悪い癖で、
土日月にかけて、全二十四話、イッキ鑑賞。。。


どこまでも骨太で繊細なアクション&ロマンチックストーリー。


時は、日本の江戸時代初期、1640年代か。。。


幕開けは、3人の<チュノ>奴隷ハンターが、
西部劇ばりの激しい導入部・・・


主役のニヒルでクールなテギルに、
いぶし銀のチェ将軍とどこかスケベで憎めないワンソン
三者三様、見事なまでの板チョコ腹筋。。。


この3人の友情を超えた友情に、笑わされ、泣かされ、
全編を通じて、心を揺さぶられます。


テギルに絡む悲恋を演じるヒロインの奴婢オンニョン。
清楚で可憐、どこまでも控えめで、それでいて芯が強く、
どんな逆境にも立ち向かっていく美女の中の美女。


物語に感情移入していく過程で、
このオンニョンの魅力に、
完全に心を鷲掴みにされてしまいました。


8頭身どころか、9頭身、10頭身かなと思われるぐらい、
170cmはあろうかという完璧なプロポーション。
素直に参りました・・・


こんなとんでもないステキな女優さんが存在するというだけで、
韓国ドラマ界の底知れぬパワーと深み、凄みを感じます。



主人公テギルと双璧をなすもう一人の雄テハ。
朝鮮一の武将と誉れ高き男が、ある意図をもって、
奴婢の世界に身を投じる。


このテハが、また何とも小憎いぐらいにいい男で、
スカモ、バリバリに強い。


このテギルとオンニョン、オンニョンとテハの三つ巴の恋模様と、
テギルとテハの憎悪と愛と友情に咽ぶ男の生き様が、
大きな大きな縦軸を構成し、


朝鮮史における過酷な階級制度、、、
両班「ヤンバン=貴族階級」と奴婢「ヌヒ=奴隷階級」
その奴婢を追う奴隷ハンターである推奴(チュノ)


さらには、清朝を絡めた時代に翻弄される、
裏切り、暴動、政治の駆け引きが、横軸に脈々と縺れ合って、
壮大なスペクタクル史劇を彩っていく。


ここ一番で流れる力強くも哀切ない旋律が、
心の襞を抉っていきます。


それにしても、すべてのキャラクターが際立っていて、
それぞれが熱き息吹が吹き込まれ、躍動し、

脇役さえも、その瞬間、その切り口に、
主人公を超える大きな魅力を醸し出す。


全編を通じて、印象に残るキャラがあまりに多すぎて、
善役も悪役もない人間ドラマが形成されるのは、
まさしくカタルシスの極み。


酒場の女将とその妹。。。
それに絡む怪しくも人間臭い絵描きと馬世話役。
元猟師のオッポクと同じく奴婢に落ちたチョボクの恋。


オンニョンの兄のクンノムの怨念とその部下ペッコの忠誠心。
随所にテギルに絡む、小ずるいが憎めない役人。


一方、テギルとテハの対極にある、
最大の権力をもつ悪の親玉ギョンシュクと
その部下で義息、暗躍轟く必殺スナイパー・チョルン


ギョンシュクの無慈悲さとチョルンの無情さに対比して、
二人の一方は娘であり一方は妻の身障者ソニョンの圧倒的存在感とインパクト。
いじらしくて、切なくて、彼女の鬼気迫る演技?に身悶えました。


最強の武将テハの手塩にかけた多くの部下たち。。。
とりわけ、苦渋の選択を迫られるハンソムと女の仄かな恋には、
物語の本流には直接関係ないのに、心が締め付けられます。


王室の血を引く、ソッキョン・・・
まさに幼い子供ながら、信じられないような品の良さと高貴さが漂い、
驚くべきばかり、暫し、演技でない演技に魅入られてしまう。


オンニョンと全く正反対ながら天真爛漫さで、
主人公に想いを寄せるもう一人のヒロイン、ソルファ・・・
この女優さんも何ともいえない無邪気なチャーミングさ。


過酷な運命を屈託のない笑顔で装いながら、
ソルファの哀調漂うニ胡の調べ。。。


嗚呼、韓国ドラマ女優陣の圧倒的な層の厚さよ・・・



チェーミングと云えば、
謎の女刺客ユンジの華麗なるアクションも見逃せない。
強烈な華を添えながら、勿体ないぐらいに惜しげもなく散っていく。


また、一番、ワスの心を捉えて離さないのは、
主人公テギルの二人の兄貴分であるチョンジホとチャッキ。。。

特に前者は、最期の刹那、
何かが乗りうつったような演技を超えた演技で、
不覚にも涙を絞りました。



逃げる者と追いかける者。。。
恋と友情、裏切りと信頼・・・


それぞれの葛藤が、幾重にも交錯しながら、
朝鮮の史実に間違いなく存在したチュノの定め。。。


伏線が張り廻され、一話終わる度に、
どうしても次を観ずにはいられない、、、


これでもかと、これでもかもと・・・
グイグイと引っ張っていくストーリーテラー。。。


荒唐無稽と罵られても、
それらをすべて超越した、
まさに人間味溢れるキャラクターの生き様の美学。


当初の謎や不明な点が、
フラッシュバック形式に過去に遡り、
薄紙を剥ぐ様に、鮮やかに紐解かれていく。


小さな支流が、やがて、交わり、合わさり、
大きな濁流となって、
太い本流を形成し、繋がっていく。


主人公のテギルの凄まじくも痛い心の闇は、
その瞳が如実に物語り、妖しく渦巻いている。
絶望と号泣と枯れ果てた涙と汗。



どれだけの辛酸を舐めて、一人の貴族のボンボンが、
悪名高きチュノ師として大変貌を遂げていくのか。。。

彼のしぐさ、動作、ぶっきらぼうな言葉、
ちょっとした目の動きにさえ釘付けになる。


さらに、ヒロインのこのとんでもない美しさはどうだ。
ハチキレンばかりの麗しさを凝縮して閉じ込め閉じ込め、
それが抑え切れないで爆発するような美の極致。


一寸先がわからないアクションまたアクション。
その内面を抉り出すような精神世界との合一。
非情と哀哭のドラマ・・・


嗚呼、チュノ、、、




「烙印」・・・聴けば聴くほどに心に沁み入る熱き慟哭の迸り・・・


少し、想い入れが激しい所以もありますが、
久々に鳥肌立つ、凄いドラマです。



嗚呼・・・

2011年06月28日

「嗚呼、『会員制無料動画サイト@チェンマイ迷宮案内』」



こちら、チェンマイの日々の生活の中で、、、
オチャケ、映画、ゴルフ・・・
とりわけ、この3つをこよなく愛しています。


超機械オンチの自分に対して、パソコンやネット関連について、、
いつも手取り足取り懇切丁寧にご指導下さいます、
真如様ことペンロイ様。。。


チェンマイで暮らす日本人のための生活応援サイトと題される、
ペンロイ様の「チェンマイ迷宮案内」にて、此度、
「会員制無料動画サイト」が立ち上がりました。



ただ今、懐かしい映画から最新の映画・ドラマまで、
現在約500本が整理整頓され、無料で鑑賞できるように、
日々、進化中。。。


とりわけ、海外に暮らす日本人にとって、
最高に癒しの空間、ひとときになりえます。



種を明かせば、、、
これまで「仁」や「龍馬伝」などの良質ドラマや映画などを、
このサイトで通して密かに鑑賞し、感動の嵐に包まれていました。


会員登録は無料!!!


管理人の真如様のご了解を得て、
改めて、広く、皆々様にご紹介したいです。


まずは、「チェンマイ迷宮案内」にアクセスされて、
http://penroi.com/

中央、中ほど左にある「会員制無料動画サイト」
をクリックし、手順どおりに、会員登録。。。
その後は、好きな無料動画を鑑賞できる趣向です。



邦画では、
ワスの大好きな「寅さん」や「釣りバカ日誌」シリーズなどがラインアップ。。。



今はまだ限られた作品群ですが、
今後、さらに内容が充実していく予定です。


以前にもご紹介しましたが、こちらの「チェンマイ迷宮案内」では、
チェンマイ及びとりわけ海外で暮らす方々の良心的指針になりえましょう。


モチロン、日本在住の方々でもご利用できますので、
お気軽にアクセスされて下さいませ。


ワスは、改めて過去の「24」シリーズに魅入っています。



ゴルフに興じ、
オチャケを楽しみ、、
映画(ドラマ)で至福の極致、、、



嗚呼・・・

2011年04月22日

「月刊文藝春秋『電子版』海外発信!!」



ここ20年来で、何ともヘンテコリンなソンクラーンが終わり、
また、日中は、依然、茹だるような暑い日々が続く中、
敬愛する夢師様から、とてもステキな情報をご紹介下さいました。


あの天下の文藝春秋の月刊誌が日本以外の世界中のどこでも、
パソコンで購読できる画期的なシステムが確立したとの由。
毎月の購読料は、日本円にして、1000円ほど。。。



文藝春秋と云えば、、、


発行部数60数万部を誇る日本の総合雑誌のトップに君臨し、
毎年、3月と9月には、文芸の登竜門、芥川賞の受賞作を掲載し、
文芸の分野において多大な影響力を保持しています。。。


政治、経済、医療、文学、スポーツ、芸能まで、網羅する、
総合月刊誌ナンバーワン。。。



日頃から活字中毒で、手当たり次第に本を読み漁り、
グッと心に沁みる言葉に触れれば、ページを閉じ、
行間の世界に想いを馳せます。


通常、何かの折に日本に帰れば、
この分厚い文藝春秋の月刊誌の過去のバックナンバーを取り寄せ、
ビッチリと詰まった良心的な文芸の香りに浸ったりもします。


その天下の文藝春秋が、100万人を超える海外在住邦人に向けて、
ネットで配信されるというのですから、
こんなに嬉しいことはありません。


詳細はこちらです。。。
http://www.bunshun.co.jp/info/110202/


ご興味のある海外にお住まいのご家族、ご友人の方々に、
是非、是非、お知らせ下さいませ。



あのような分厚くてズッシリと重い本が、
気軽にネットでタイムリーに読めるようになってきたのですから、

世界はますます狭く、日本の外に居ても、
直接、日本の文学が味わえるのは、何と有り難いことでしょう。


これからの文芸世界も、、、
刻々と変わる情勢の中で、あらゆる可能性を秘めながら、
ますますこうした傾向が顕著になってくるのではないでしょうか。



嗚呼・・・

2011年01月21日

「嗚呼、『シン・レック・レック・ティー・リヤック・ワー・ラック』!?」


最近、息子や娘たちに、日々の楽しみのように、
同世代の男の子や女の子たちがネット上でアップしている、
音楽や芝居などのパフォーマンスを観せてもらっている。


何とも明るくて、天真爛漫で、屈託がなくて、
それでいて、どこか切なく甘酸っぱい、、、
そんな青い春の香りも仄かに漂ってくる。


初恋。。。青春時代。。。片想い。。。
当時、ローティーンの年代で、
それが初恋などと認識できるはずはないけれど、、、


後になって、振り返ってみると、
紛うことなき異(同!?)性への、
かけがえのない純粋な感情の芽生え、、、




昨年の8月だったか、、、日頃、無愛想な娘に無理にせがまれて、
『シン・レック・レック・ティー・リヤック・ワー・ラック』
というタイの封切り映画を観に行きました。


直訳すれば、「小さな小さな事、(それを)恋と呼ぶ」
→「(初)恋という小さな小さな事」


英語の副題で、「First Love」と明記されていたので、
まさしく、ドンピシャ「初恋」そのものです。


それで、自分勝手に、イメージをふくらませて、
日本語で、「ちっちゃなちっちゃな初恋物語!?」
って、自分の中で、題をつけちゃいました。




この映画は、等身大のタイのローティーンの学生生活を覗き見ながら、
切なく、おかしく、哀しく、痛く、若者のピュアな感情の迸りが、
観る者の心にビンビンに響いてきます。


それは、遠い昔に、誰もがもっていた純粋な初恋のときめきを、
どうしようもないぐらいにリマインドされるからでしょう。


垢抜けないチンチクリンな少女が、
異性を好きになることで、自分自身を磨き、成長させ、
芋虫から蛹へ、ソステ、可憐な蝶に変身していきます。


それは、容姿も含めて、同時に学業も伸張させ、
内面から自然と溢れ出る、少女から大人へと変わる、
女性特有の美しさを醸し出していきます。


少女のその努力の過程が、涙ぐましいまでに、
いじらしくて、可愛らしくて、切ないんです 。。。


また、ヒロインが想いを寄せるヒーローの男の子が、
天然!?で、ストレートに、
文句なし、超カッコイイ!!!


そこには、若者特有の誤解やいざこざ、
ソステ、友情の絆を深めていきながら、、、

どこまでも、やさしく、明るく、健全に、
その二人恋の行方に、一喜一憂、
ドギマギしながらいざなわれていくでしょう。


とてもチャーミングにコケティッシュにヒロイン、ナムを演じる可憐な乙女を、
きっと、どこかで観たような気がしていたら、
何と、Sek Losoの「14 イーククラング」のPVに出てた女の子です。


本筋には直接関係がないのだけど、物語のスパイスとして、
最近、かなり人気がある女優で、英語の先生役の演技と口ぶりがやたらおかしくて、
途中、何度も、何度も腹を抱えて大笑いをさせられました、、、

<もう、最高にいい味出してます!!!>




佳境、、、ヒロインが意を決して、、、告白???


ヒロインとヒーローのそれぞれの心のいざないをやさしく包むように、
主題歌「サック・ワン・ヌン(ある日)」が、
静かに、やさしく、その旋律を奏でながら、心に沁み入ってきました。


反転???

ソステ、、、

その恋の結末は???





恥ずかしながら、それでなくても涙腺の弱いワスは、
自分自身の中学時代、初恋の相手!?と見事なまでにオーバーラップさせながら、、、
映画館の最前列で、しゃくりあげて、目から水!?が滲み出ておりました。


娘を見たら、同じように、涙で頬が濡れています。。。




さて、あれから、4ヶ月、、、


P1010378.JPG



ようやく、その映画のDVDが出て、もう躊躇なく買い、、、
まだ観ていない中一の息子と、それに娘も含めて、
過日、息子の部屋で3人、川の字になって観ました。。。

悔しいけど、ワス自身、映画館の時以上に、
さらに、涙の洪水状態になってしまい、
息子に笑われ、からかわれる始末。。。



決して、奇をてらった目新しい映画ではありませんが、
古今東西、誰もが必ず共有している「初恋」のイメージを、
ゆるやかに、やさしく、喚起されるに相違ありません。


タイ(映画)好きの方で、もし、機会がありましたら、
是非、是非、ご覧になられてみて下さいね。
(嗚呼、ただ、英語字幕はなかったかも???)




>>>ネットで調べたら、そのYouTubeの宣伝ビデオがありました。
ご紹介します。


สิ่งเล็กเล็กที่เรียกว่ารัก 
『シン・レック・レック・ティー・リヤック・ワー・ラック』












2010年12月10日

「嗚呼、おくりびと」






「死」とは???


生と死の境目で、今を生きて、死に逝くのは、
まさに、一つの門をくぐって、次のステージに向かう、
大きな人生の試金石になりうるのではないか・・・


師走の訪れから、いつしか体調を崩し、
時折、微熱のある朦朧とした意識の中で、
生と死の連鎖について、ボンヤリと考えていました。


ソステ、過日、家人が暫くチェンマイを離れ、
待ったなしで始まった、
二人の子供との共同生活の不自由さ、不便さを痛感し、

全く生活能力のない無粋な自分が、
「生(活)きる」ことと「逝く」ということに、
何故か、想いを募らせていました。


そこで、天啓のように、昨年観た映画「おくりびと」を、
もう一度、観たくて、観たくて、たまらなくなったのです。


実は、何ヶ月か前に、娘と一緒にタイの封切映画を観に行った帰り、
DVDショップに寄って、何か心に訴える映画はないかと探したところ、


たまたま目に付いた、
スカモ、安価の「おくりびと」タイ語バージョンを購入して、
ずっと、部屋の片隅に寝かせていました。



この日、最初、改めて、独りで、ジックリと観て、大笑い、
いつしか、、、
熱くなって、クールになって、途中、何度も号泣。。。


しかる後に、思春期の子供たちを交えて3人で、
川の字になって、食い入るように観ました。


この映画を否定的に捉えて、
あまりよく云われない方もおられますが、
文句なしに、痺れ、沁みました。。。

「納棺師」という、一般的には全く馴染みのない職業に視点を当て、
生と死という普遍的なテーマを縦軸に、
親子、夫婦、家族の愛と絆、友情、仕事への誇りと矜持を横軸に、、、


日本の四季折々の自然の移り変わりを、
心に沁み入るチェロの調べが、生と死の意味を紡ぎます。


映画では、日本人の死生観に通じながら、
文字のなかったずっと太古より存在したとされる「石文」が、

父と子の生き様に至る心の渇望や、
目に見えないメッセージを効果的に浮かび上がらせます。

自分を捨てたとする顔も思い出せない主人公の父親に、
30年ぶりで出逢ったのが、まさに生を終えた最期の折、、、

死に関わる仕事を汚らわしいと詰った主人公の妻も、
誇りを以って、凛として奮い立つように、
主人の職業を「納棺師」と言い放った際、、、

「石文」が、父から自分へ、そして、妻からお腹の子供へと、
言葉なき言葉が紡ぎ繋がっていく、文字通り、家族の絆の尊さが、
大きな波に包まれるように、心に迫ってきました。



印象に残るシーンは、それこそ、山とあります。



飄々と人生の襞の裏の裏まで知り尽くしているような主人公のボスが、
常に、厭世的に、それでいて、確信的に、主人公の人生のレールに交錯してきます。

主人公が、仕事に悩み、挫折し、
まさに辛抱の心棒が折れようとしている刹那、、、

ボスがふぐの白子を振舞いながら、
人は生きる、人が死ぬということの意味、、、

他の生き物の生を奪って、
それを食して活きていくことの業の深さにも触れ、


それを認めてこそ、生と死とが表裏一体となり、
生と死の価値観を観る者に、
自然に素直にわからせてくれているのかもしれません。。。


「美味いんだよなあ、、、困ったことに。。。」


この言葉の中に、生きることの、そして死ぬことの、
いろいろな深い意味合いがズシリと沁みてきます。


また、わけありの同僚の女性が、
何とも渋くていい味を出しています。

どこか、無関心で、茫漠としながら、
あったかい大きな優しさで、自らの人生と照らし合わせて、
ここ一番で、主人公に、毅然とした助言を与えます。


「おくりびと」

何とも秀逸なタイトルではありませんか。。。


人は、生きている限り、絶対に死を避けて通れない。。。

また、生と死をタブー視する風潮の中で、
どこかユーモラスに、それでいて、真正面から真摯で誠実な態度で、

死をおくる人、
死をおくられる人との接点が、
人間臭く、それでいて、良心的に静謐に描かれている。


おっかなびっくりのごくごく普通の主人公が、
自然の営みが様変わりするように、季節が流れ、

妻の理解と信頼を取り戻し、父や母との想いを継承し、
いつしか、誇りをもって仕事に打ち込んでいる姿は、
まさに天晴れであり、大きな勇気と希望さえ与えてくれます。


家族を捨て、絶対に許せなかった顔も思い出せなかった父親の面影が、
石文に触れて、自然に、ぼんやりと像を結んでくる過程の中で、

父親に対する憎しみや恨みはいつしか氷解し、
ただただあたたかな感謝と敬意の想いが後から後から湧きあがってきて、
主人公の瞳から、熱い泪が、溢れて止まらない。



ワス事になりますが、、、
中学生の折に亡くした父親のことが脳裏をよぎりました。


当時は、何にもわからずに感じなかったけれど、
父親は、子供を残して、先に旅立つことに対して、
どれだけ、無念で、つらかったことでしょう。。。

今、自分の子供を得て、自分の子供を間近に見て、
つくづくとそれを肌で感じています。

いつしか、亡くなった父親の年齢を超えて、
その当時の自分の年より大きくなった娘と息子と、
この「おくりびと」を一緒に観る時、、、

何とも言葉では言い表せない感慨が込み上げてきました。

「言葉ではない、、、何かを感じ取ってほしい、、、」

そういう想いで日本の伝統も習慣もほとんどわからない、
タイの土壌の上で育った日本人の血をひく二人の子供たちも、

ワスと同じように瞼を真っ赤にさせながら、
この映画にスッカリと魅入っていました。


日頃から、何事にもクールで無関心な今風のタイ人の十代でありながら、
この「おくりびと」から何かを感じ取ってくれたというだけで、
親としてこんなに嬉しいこともありません。


蛇足ながら、この「おくりびと」は、
日本アカデミー賞他の多くの映画賞で、数々の栄誉に輝き、

さらには、本場アメリカの2008年度のアカデミー賞でも、
最優秀外国映画賞を獲得した、掛け値なし、素晴らしい映画です。

このような純日本的な映画が、
きちんと世界のスケールで評価され認知されるのは、
同じ日本人として、最高に嬉しくもあり、誇りにも思います。


親から子へ、子から親へ、
夫から妻へ、妻から夫へ、
友達から友達へ、、、


古今東西、老若男女に拘らず、
いろいろな方に、
繰り返し、観て頂きたい映画の一つです。



合掌・・・


嗚呼・・・





2010年01月11日

「アバター」@「こどもの日」


年明け早々、心痛なことがあり、
それが気懸かりで、落ち着かない日々が続いていました。

1月9日、、、土曜日、、、
タイでは国をあげて賑やかな「こどもの日」

新規工場移転の準備の傍ら、
番頭さんの大カンさんがこどもたちをかまってあげたら、、、
とその声に励まされ、促されるように、、、

前々から子供たちにせがまれては延び延びになっていた、、、
今、封切りの「アバター」を鑑賞するべく、夕刻、、、
エアポートプラザではなく、センタン(セントラルデパート)に向かった。

午後4時に着くものの、、、
映画は3時の次は6時の上映予定。。。
まだ、2時間以上も、間があります。

そこで、初めての試みであるが、
娘と息子に交じって、同じセンタンにある、
タイのカラオケボックスに入る。

ワスはここ2、3年ばかりタイポップスのミュージックシーンに、
非常に疎くなってきてはいるが、、、

子供たちは大はしゃぎで、
最近の歌を感心するぐらいにまあよく知っていて、
あれやこれやと連続して選曲しては入れている。

告白すれば、、、
高一の娘と小六の息子が大声を張り上げて歌うのを初めて聴いた。

なかなかこういう時間って、これまで全くなくて、
不思議なぐらいに、ワス自身の気分も癒された。

ご丁寧にも点数まで出るが、二人とも70点台で、80点まで届かない。
ここは、親父の貫禄で3曲ばかりブチかましましたところ、
86、83、89点と、自慢めきますが、ちょっと面目を保ちました。

20曲ほど、子供たちが続けざまに喉も嗄れんばかりに歌い切った折、
急いで、4Fの映画館に足を運びます。

キャメロン監督が前回の「タイタニック」以来、満を持して臨んだ、
すべての興行成績を塗り替えようかという勢いの「アバター」、、、
3時間にも及ぼうかという大作、、、

正直、最初は、あまり期待はしていなかったんです、、、
「タイタニック」が映画至上ブッチギリの最大最高の興行を挙げ、
どうしても二番煎じのような気がして、、、

全編タイ語吹き替えになっておりましたが、
全く、時間の冗漫さを感じずに、最後までイッキに、
切ないぐらいに心を惹き付けて離しませんでした。

どのように言葉を繋いで感想を述べればいいのか、、、
ただただ、映画もここまで進化してしまったのか、、、
という大きな感慨にさえ耽っています。

昔、「ET」や、あるいは最近では、
「The TerminatorU」や「THE MATRIX RELOADED」を、
初めて観た時に似た熱い衝撃が走りました。

間違いなく、映画史上で一つの分岐点になる、
独自の世界を有する貴重な映画として刻まれるでありましょう。

単なるCGを駆使したSFとしての側面だけではなく、
ストーリー的にも現代を生きる人間に大きな警鐘を鳴らしている。

物語の舞台である、衛星パンドラは、そのものズバリ、
自然破壊や温暖化で塗炭の苦しみに喘いでいる今の地球そのものの鏡写しであり、

人間の取るべき行動の愚かさや無情さを、
対比すべくこのうえないまでの美しい映像で語りかけてくる。

また、観ようによっては、
壮大なグローバルなまでの愛のテーマをも醸し出している。

キャメロン監督が創造した独自の設定や動物やそれに相対する機械との妙が、
常に交錯しながら、自然と生き物の共存をも訴えかけてきています。

物語前半で、ナヴィ族の聖なる樹が炎上し、
無残にも倒れてくる様を、目の当たりにした時、、、

誰もが、人類の愚かな行動を自覚し、
切ないまでの憐憫の情が湧き起ってくるに相違ありません。

映画上では、植物学者を演じるあのエイリアンでお馴染みの、
シガニー=ウィーパーが何ともスパイスの効いたいい味を出している。

主人公の半身不随のジェイクが最後に迫られた決断も、、、
その彼女の状況をきちんと描くことで伏線が敷かれてあり、

観る者をして、ジェイクの取った行動を自然に受け入れられる下地になり、
とても納得させられる形で切れ味鋭い余韻を漂わせる。


映画が終わって、、、
暫く、その場を動くことができませんでした。

ただ、その時、ふと胸をよぎったのは、
こうした映画は商業的には大成功を収めるでしょうが、
きっと賛否両論があるんだろうなあ、、、って思いました。

それだけ、映画が映画を超えて、ずっと先の先にに行ってしまった感があり、
こうした映画には、必ず、ヤッカミや反論、嫌悪感を抱く方も少なくないからです。

先の「ET」等を初めて観た時の純粋な感動や衝撃がいつしか風化していき、
この「アバター」それ自体も、ワスの評価上でも、
数ある映画の中の「ワンノブゼム」になっていくのかもしれません。

ただ、今のこの感動をずっと、素直に、
心の内面に刻んでおきたいです。

こうした素晴らしい映画を観る時、
映画へのさらなる可能性や未知なる新たな感動を呼び覚ましてくれる期待に、
大きく胸を膨らませます。



映画が終わって、某日本食屋さんで、日本料理を口にしながら、
二人の子供に、「アバター」に対する率直な感想を聞いたところ、、、

二人共、うまく言葉では表現できないけれど、
目を輝かせながら、強く感動を投げかけてきました。

ワス自身も、今は、
この感動の度合いをうまく言葉にできないでいます。

ただ、この「アバター」それ自体が、
世界の映画史上、独特の地位を築き、
一つの金字塔を打ち立てたのは疑いありません。

この映画の翌日、、、ある人からようやく待望の連絡があり、
先の気懸かりはスッカリ安堵に変わりました。

心のどこかで、この気懸かりがずっと引っ掛かって、
映画に100%集中できない面があったからです。

もう一度、、、今度は一人で、
腰を据えて、映画館へ、、、
「アバター」を観に行きたいと心から念じました。

<そうこうするうちに終わっちゃいますでしょうか???>



嗚呼、、、映画って、本当にいいですね・・・

2009年10月14日

「下川裕治氏講演会@チェンマイ」


ワス自身とタイとの関わりは、
かれこれ20年になろうとしている。

今日、タイをはじめ東南アジアについての書籍は、
詳細でディープな内容と共に、書店に溢れ返っている。

スカス、当時、タイに対する書籍は非常にマニアックで、
ほとんど見当たらなかった。

故谷恒生氏の「バンコク楽宮ホテル」一冊を片手に、
何のあてもなく、初めて、バンコクに降り立ち、

ヤワラート(中華街)を彷徨い、、、
異国情緒漂うエキゾチックで妖しいバンコクに、
素直にドボンと沈んだ。

その後、続けざまに、バンコクに関する名著に出会う。
一方が「バンコクの好奇心」前川健一著であり、
もう一方が、「バンコク探検」下川裕治著である。

この2冊は、当時のバンコクを鋭く等身大に語るタイ本のバイブルであり、
自分のバンコクでの生活と同時進行しながら、
まさに信仰に近く、崇め奉り、貪り読んだ。

以降、二人の著作は、出来得る限り購入し、
舐めるように読み耽り、今もワスの部屋の中に埋もれている。

中でも下川裕治氏の「12万円で世界を歩く」は、
そのタイトルも斬新かつインパクトがあり、
本来、人間の誰もが持つ旅へのロマンを痛く刺激され、

部屋に居ながらにして、見果てぬ異国の地を遊旅し、
独り、空想の世界にドップリと浸ることができる。

ワス自身のタイとの関わりが20年になろうとするなら、、、
下川裕治氏の書籍のオッカケも20年に及ぶ。。。

そんな雲の上の憧れの下川裕治氏が、
「チェンマイで想う−日本の愛し方、日本の捨て方」
と、題して、このチェンマイにて講演される。

日時は、10月17日(土)18時開場、、、
場所は、「ガーデンハウス(バイザキャナルレストラン)」
前売り券&当日券とも300Bとの由。。。

この時期、チェンマイにご滞在で、
チェンマイに所縁のある皆々様、、、

もしご都合とタイミングが合いましたら、
是非、直接会場に足を運んで頂いて、
ご一緒に下川裕治氏の講演を聴きませんか。。。

<アッという間に、3日後に迫ってきました・・・>

タイはこのチェンマイで暮らしていく、、、
何かしら、ヒントを与えてくれるものと期待します・・・


嗚呼・・・

2009年08月05日

「陰日向に咲く」

カンタリーヒルズのフィットネスクラブも50日以上皆勤賞?
7月より「TFちっちゃなお店」新規オープンし、夜の営業??
「チョッマ宣言」実施敢行のため、ひとり大きな生活改善???

6月、某男前沈々殿より頂戴した膨大な数の映画コレクション。
その数、軽く500を超える。(洋画9割、邦画1割)

一時は、寸暇を惜しんで日に3本のペースで映画を観まくるが、
先の「フィットネス」、「お店」、「チョッマ」で時間に追われ、
睡眠を最低4時間確保するべく、吟味して、1日一本を厳守。

映画は、基本的にどれもこれも素晴らしいけれど、
時々、見事なまでに己自身の感性のツボにはまることがある。
そんな時は、生きていることの至福に包まれることになる。

ソステ、昨晩は、そんな一本に出逢え、
恥ずかしながら、声をしゃくりあげて、泣いてしまった。

クサイ、アザトイ、お涙頂戴、、、
それは、百も承知のうえで、
それらを上回る、純粋さ、無垢さ、誠実さを、如実に感じ入ったのだ。


「陰日向に咲く」劇団ひとり著

以前、原作を読んだ時は、その不思議な読後感に、
胸を締め付けられるような切なさを覚えた。
劇団ひとり氏の処女作だと云うが、正直、その巧さに参ってしまった。

まず、タイトルが秀逸である。

陰日向(かげひなた)、日の当たる所と日の当たらない所、、、
暑(熱)い眩しい太陽が降り注ぐ一方で、
その対象の裏には必ず日の当たらない陰ができる。

生きていく過程で、明るい部分があれば、必ずその暗部もあって、
人は人生の荒波にもまれて、その生に身を委ねなければならない。

日の当たらない人たちは、落ちこぼれという名のレッテルを貼られ、
この物語でも、ほのかに陰日向に咲く人たちに焦点をあてながら、
それでも、社会にアジャストしようと真剣にもがき苦しむ様が共感を呼ぶ。

そんなちょっと不器用で心に陰がある何人かのストーリーを、
オムニバス形式で綴られながら、それは、やがて、一つの点で交錯する。

(「劇団ひとり」やるなあ〜〜〜)

小説の方で、かなり高いハードルを敷いていたので、
映画の「陰日向に咲く」には、ある種シニカルな心的態度にあった。

スカス、、、映画の方も小説に輪をかけて素晴らしい。

個性豊かな豪華俳優たちがガップリ四つに組み、
それぞれの心の奥底にある明と暗を、人としての愛と哀を、
まるで、「陰日向に咲く」というタイトルそのままに演じ切っている。

沁みた、、、泣いた、、、


ドラマは、大型台風が接近しているナレーションで幕を開ける、、、
それは、クライマックスの嵐を予兆させる深遠なキーワードになっている。

借金まみれで首が回らないどこにでもいそうなヒーローと、
純真無垢で真っ直ぐ誠実に生きる意志をもったヒロイン。

原作と違うのは、この二人をメインに据えて、
計9人の人間模様が、一見、バラバラのようでありながら、
ぶつかり、交錯し、一つの点を結んでいく過程が丹念に描かれている。

*25歳の崖っぷちアイドルとアキバ系オタクの、
初恋の香り漂う何ともオバカさんで純な恋物語。。。

*エリートサラリーマンとモーゼを髣髴させるけったいなホームレス。
すべてを捨てたはずなのに、そこには人間であることの悲哀がつきまとう。

*過去に遡り、売れない芸人とヒロインの母と粋なストリッパーの絡み。
とりわけ、ジュピターと呼ばれるヌードアーティストの生き様に涙した。

プロローグで台風の接近を謳いながら、、、
それが、徐々に日本列島に上陸していく過程で、
物語は新たな進展をみせる。

ソステ、、、それが東京を襲った時、、、
黄色い傘が空を舞いながら、それは同時に心の葛藤を象徴しつつ、
それぞれの人間模様が瞬間的に絡み合う。

台風が去った後は、素晴らしい青空を期待するであろう。
人生は、嵐ばかりではない、その嵐の後に、必ず希望が待っている、、、


ジュピターとモーゼの邂逅???

生きているだけで、本当につらいことがある。
純粋であればあるほど、バカをみることもある。

それでも、どんなに不器用でも不細工でも、
陰日向で懸命になって生きているダメ人間たちに自分を重ね合わせ、
時には笑い、時には、搾り出す様に涙が溢れて仕方がなかった。


原作の素晴らしさは勿論、あえて元本に一捻り加えた脚本の巧みさと、
それを人間の内部に掘り下げて映像化した監督の手腕にまた唸った。

人は皆、一人じゃ生きていけない、、、
いや、誰もが、誰かに見守られ、支えられていることを実感しながら、
人生のアイロニーとペーソスが実に見事にプレンドされた物語に結実している。

映画の終焉に、またことのほかステキな音楽が流れます。
暫し、生きていることの幸福と生きていく覚悟のような余韻に浸りながら、
何だか、このまま眠るのがもったいなような朝を迎えました。

陰日向に咲く、、、

今日も太陽は、誰にも平等に降り注ぐであろう、、、
そして、その陰の中にいるのも、そこを飛び出すのも、
人それぞれ自由であり、個人の言動にかかってくる。

大切なのは、その生き方に干渉や強制を加えるのではなく、
その生き様を尊重し、自身の置かれた場所で、避けられない運命の中で、
人それぞれが自分だけの花を咲かせればいい、、、

映画を観終えて、全身で沁みながら、涙が頬を伝いながら、
そのようなメッセージをふと感じ取りました。

笑いながら、泣きながら、怒りながら、楽しみながら、
それらは、皆、表裏一体で、
それら全部ひっくるめて、生きるということに他なりません。


ワスも、頑張って、、、
人を支え、人に支えられるような、
「陰日向に咲く花」になりたい。


嗚呼・・・

2009年07月19日

生ライブ「フォーモッド」@ファインサンクス



前夜の親方の「二胡ライブ」の余韻のままに、
朝一で親方をチェンマイ空港へ涙のお見送り・・・

その足で、某日本語教師会のミーティングに参加させて頂き、
チェンモード特製のポロシャツを販売確約・・・

昼前に、会社に戻り、最後の追い込み、、、
20日秋冬物第一回目の出荷の準備に大童(おおわらわ)・・・

午後6時、、、小雨パラツク中、、、
大急ぎで、ファインサンクスに向かう・・・




R氏のお誕生日を盛大にお祝いする旨にて、
何と、何と、あの生身の!?「フォーモッド」を、
個人的に、ゲストでお迎えするという超大胆な企画・・・

主催者、ゲスト、会場スタッフサイドへの最大限の気配りと共に、
ひとり慧夢師殿が、表方、裏方の仕切りを一切引き受けて、
まさに八面六臂のご活躍・・・



R氏の渾身のバースデーパーティー


ブッフェ形式で、食べ放題に、
アルコール等も飲み放題???

バンドによる歌や踊りに続いて、
R氏の歌声とパフォーマンス、、、
お客さんの投票による美女コンテストに籤引き抽選会、、、





途中で、一年数ヶ月ぶりの再会となるウォン殿と合流して、
7時ごろから、延々と飲み続ける、、、

途中で、何度もくたばりそうになりながら、
最後は、ひたすら、ウイスキーを煽る、、、


ソステ・・・

午後11時を回った頃、、、
宴たけなわ、、、盛大な歓声と共に、、、
タイのアイドルスーパースター、生「フォーモッド」の登場、、、





とにかく、キュートで、プリティーで、愛くるしくて、
それでいて、妖艶なセクシーさも漂って、、、
もう、ただただ前面に躍り出て、フラッシュをたき続ける、、、

とにかく、無条件で可愛くて、可愛くて、、、
嗚呼、嗚呼、嗚呼、、、たまりません・・・

それから、2時間ノンストップ・・・
日付が変わると共に、フォーモッドも含めて、
会場の皆で、R氏のハッピーバースデーの大合唱・・・

豪勢なケーキと、
慧夢師殿が壇上でシャンパンをぶちかまします・・・



ひたすら、ウォン殿とアルコールを交互に煽りつつ、
全く、非日常の生活空間に浸りながら、
最後は、ただただフォーモッドの可愛らしさに酔いしれました・・・

R殿、、、お誕生日おめでとうございます。
このような信じられない素敵なパーティーにご招待下さいまして、
本当にありがとうございます。

慧夢師殿、、、誠に、誠に、お疲れ様でした・・・

合掌・・・

2008年12月24日

タイ映画「Happy Birthday」

12月23日、日本では云わずと知れた「天皇誕生日」の祝日、、、、

タイでは、モチロン、休みなどではなく、ごくごく普通に仕事をして、
年内のうちに片付けるべきものは、先に済ませておこうと、
日本人会年会費&ゴルフ保険等をまとめて支払います、、、

その後、夕方遅く、ある習い事をしている家人に代わり、
久々に息子を学校に迎えに行き、一方3日間学校が休みの娘にせがまれて、
タイ映画を、夜も7時を廻った頃に、親子3人で観に行ったりしました、、、

奇しくも、「天皇誕生日」の日に、、、
タイ映画のタイトルは、、、ズバリ、、、

「Happy Birthday」

前評判がやたら良くて、日頃クールな娘が、
「これだけは、連れてって」と、ずっとおねだりされていました、、、
何でも、相当泣ける映画であるとの由、、、

ヒネクレ者の自分としては、そう聞かされると、
逆に身構えたり、意地でも泣くもんか、、、
と開き直ったりするところであるけれど、、、

全くストーリーも何も知らずにいたので、
先入観なしに、淡々と映画に集中できたのがよかったです、、、




出版社に勤めるイケメンカメラマンのテーンと、
ツアーガイドのパオとのありふれた単純なラブストーリー、、、
と思いきや、一捻りも二捻りもあって、完全にやられちゃいました、、、

出だしは、ちょっとしたラブコメディーの展開で、
全く油断していた際に、ガツンとハンマーで殴られたような衝撃、、、

その後は、重い、クサイ、、、、と心に蓋をしそうになりながら、
ついつい、主人公の身につまされるような熱い演技に引っ張られ、、、

一時、<これってちょっとどうなんだろう!?>って、不透明感が芽生えつつ、
結局、ドップリと感情移入して、シッカリはまってしまいました、、、

どのように書いてもネタバレになりそうなので、
どうしても、言葉を選んでしまいますが、、、

最後は、どうにも重い結末に、痛みを感じていた矢先、、、
心の襞が抉られるような、自然と魂が昇華されるような、、、
そんな静かに沁み入るような感動がエンディングに待っています、、、

<イカン、イカン、こういう書き方ですら、、、
まだ、この映画を観ていない方に、妙な先入観を与えてしまいますね、、、>

実際、両隣の小五の息子も中三の娘も、涙が頬を伝いながら、
それを隠そうとさえしていないぐらい、
ストーリーにのめり込んでいました、、、

かく云う自分も、最近トミに涙腺が弱くなり、
お約束のごとく、涙の連絡船でした、、、

<こんちくしょう、また、やられちまったぜ、、、>

その涙の跡を例えてみれば、、、

美しい風景を観ながら、優しい風が頬をなでるように、
自然の香りが五感をくすぐるように、、、
知らないうちに細胞の隙間に息吹をかけられたようなそんな原体験に近い感動なのです、、、

ストーリーは単純明解であり、決して目新しくもないのですが、、、
どこか懐かしい正統派の非常に良心的な映画であることには間違いありません、、、

物語の本筋とは、あまり関係のないところで、2、3コメントしますと、、、

途中、主人公が挫けそうになったりヤケになったりしそうになって、
彼に好感を持つ身近な女性にふと惑いそうになりながらも、
逆にその彼女も含めて、同僚の温かい行為や励ましが、実に有り難いです、、、

さらに、主人公がカメラを生業にしているだけあって、
風景写真が見事なまでに物語の中で融合し、、、

映画自身のカメラワークとしても、
時にハッとするほど、美しい色合いの自然の映像が随所に出てきます、、、

また、ちょっとした小道具や小物も効果的に表現されています、、、

例えば、仏事に手向ける蓮が希望や願いや祈りを象徴しながら、
同時に残酷で埋め切れない時間の流れを想起させることでしょう、、、

タイトルの「ハッピーバースデー」がいろいろな意味合いを兼ね、
要所要所でメロディー付きのバースデーカードが、時間の経過と同時に、
切なく観る(聴く)者の胸に響きます、、、

印象に残る感銘を受けたシーンがいくつもあり、
それぞれが、最後に物語の大きな感動を呼び起こす、、、
一つの呼び水になっていたのかもしれません。

元々、どんなB級映画にしたって、けなすと云う事ができない自分には、
所詮、映画の解説や感想から、一番不向きなところに存在しますが、、、
(何故なら、どんな映画にも多少の差はあっても皆感動してしまいますので、、、)

そういうことを値引きにしても、
お世辞抜きに、無条件に、心を動かされてしまいました、、、

「愛とは何ぞや」と、大上段に構えるわけでは決してありませんが、
また、それは、往々にして、自己犠牲を伴うものでもありますが、

息子や娘に、一つの映像を通して、愛の形を共有しながら、
お互いに、実感できた稀有なケースかもしれません、、、

「人を愛する」ことは、時空を超えて、
こんなにも素晴らしいのかな、、、
って、子供たちと共に同じように感じられたのが嬉しかったです、、、

こうした映画が、タイだけではなく広く世界に紹介され、
タイ映画の素晴らしさを喧伝してもらいたいです、、、
特に日本なんかで上映されたら、きっと共感を呼ぶ事でしょう、、、

この映画を観て、大げさに云えば、まるで、生まれ変わったようなそんな心境であり、、、
それって、まさしく、新たな精神の浄化、、、
タイトルの「ハッピーバースデー・・・」そのものですよね、、、


久々にタイ映画の直球勝負のど真ん中、、、
観客もほとんど全席埋まっていて、同じように、
男女に拘りなく皆が皆、啜り泣きしている映画も実に驚きです、、、


スカス、よせばいいのに、、、
この感動の後に、ダブルヘッダー!?にて、
トニージャーの最新作「オンバーク2」も続けて観てしまいました、、、

こちらも、期待を裏切らない、
トニージャーの体を張ったノンストップアクションの真骨頂、、、
(別の意味でまたとてつもなくスンゴイ映画なのですが、この場では、コメントを控えます)


映画館を出た時は、日付が変わって、
0時半を過ぎていました、、、

帰りの車の中で、子供二人は、完全にノックアウト・・・
ワスは、何だか、言葉にうまく云い表せない、、、
依然、不思議な興奮と感動に包まれ、独り、こんなものを書いてます・・・

嗚呼・・・そうこうしているうちに、クリスマス、、、

メリー=クリスマス!!!

2008年10月23日

「アーカー・プーナーラック」DVD&VCD発売!?

10月23日、、、

チュラロンコーン大王記念日にて、タイ祝日、、、

この日、「アーカー・プーナッラック」の映画DVD&VCDが、
タイ全国一斉に、発売開始になりました。

上映直後、映画館で隠し撮りをした海賊版が一部で売られていましたが、
今回は、正規版のようです。

8月21日、タイの映画館で上映されて、
ちょうど、2ヶ月あまり、、、

タイの映画館で幼い娘の顔や姿形を遠目に眺めたのも、
何とも不可思議な気がしましたが、、、

CDショップの店頭で並んでいる娘の顔写真を模したDVD&VCDも、
これまた、言葉で言い表せない奇妙な想いに包まれました、、、

お馴染みのエアポートプラザの各売り場を探索しますと、、、

DVDが、199B、189B、180B、179B、、、
VCDが、129B、120B、119B、、、

と、それぞれ、値段がマチマチでした、、、

市場やセブンイレブンなどでも、
販売されているようです

恥ずかしながら、、、
一応、、、DVDとVCDをそれぞれ、購入します、、、

早速、内容をチェックしてみますと、、、
やはり危惧しておりましたが、、、
DVD、VCD共に、完全なタイ語オンリーバージョンでした、、、

日本語のサブタイトルがあればいいな、、、と念じつつ、、、
最低限、DVDでは、英語での字幕ぐらいあるだろうと期待しながらも、
これでは、タイ人のみのターゲットに他なりません、、、

タイ語を解さない方には、
全く、チンプンカンプンですよね・・・

ただ、娘のタイにおける映画の一生の思い出になる、
記念碑的作品には、違いありません、、、


最後に、、、
お約束の親バカになってしまいますが、、、

タイにご縁があります、、、
来タイされる機会がある皆様、
在タイの皆々様方、、、

もし、ご興味がありましたら、
是非、直接手に取って、ご覧になられて下さいませ、、、


お値段は、最近の超円高を反映して、、、
DVDが、1枚、500円ぐらい、、、
VCDが、1枚、300円ぐらい、、、です。


返す返すも、英語(日本語)のサブタイトルのないのが、
非常に残念でなりません、、、

嗚呼・・・

2008年08月22日

上映時間@チェンマイ!?

<アーカー・プー・ナーラック>

8月21日スタート、、、

さしあたって、、、
チェンマイエアポートプラザでの上映時間・・・

1:11:30

2:13:25

3:15:20

4:17:15

5:19:10

6:21:05


上映日&時間については、、、
予告なく、変更になる事も度々です、、、



Major Cineplex(チェンマイ)
053−283−939

2008年08月18日

タイ映画のご案内!?

これまでも何度か触れてきましたが、、、
とうとう、この8月21日(木)より、、、

『アーカー・プー・ナーラック』
「アカ族の可愛い人(娘)」ぐらいの意味です、、、)

が、タイの全国の映画館において、
一斉に封切りになります、、、

たまたま目にした17日付けのタイの新聞の映画覧では、
当の娘の映画の広告が出ていて、ドギマギしました、、、

DSC04666.JPG


いよいよなんだな、、、と実感しています、、、


また、お仲間の皆さんには、直接的、間接的に、
映画館やサイトでの広告について、、、
いろいろとご案内や情報を頂きながら、感謝の念でいっぱいです、、、


Candy1.jpg Candy2.jpg


非常に地味な映画ではありますが、、、
素朴で、長閑で、良質の映画であると確信しています、、、


この時期、タイにいらっしゃいましたら、
是非、ご覧になってみられて下さいませ・・・

2008年08月06日

娘がこの世に生を受けて!?

これまで何度かご報告させて頂きましたが、
娘キャンディーが主演した映画が、

「バーンノークTV」→「ミージュー」
→「アーカー・プー・ナーラック」とタイトルを変えて、

いよいよ、この8月21日に、
タイ全土で封切りされる運びとなりました、、、

この映画を撮影していた頃の娘は本当に可愛かった???

振り返れば、、、

何だか危なっかしい結婚のスタートで、、、
当時のワスは、無職で、フラフラと自由気ままに、
バンコクのタイ語の語学学校に通っていました、、、

家人が突然妊娠した時は、まさに晴天の霹靂で、
誰よりも子供子供していた自分は、
父親としての自覚が全くなく、それ以上に経済力もなく???

<中絶・・・>

の二文字が浮かんでは消えた、、、

家人は、どうしても産みたいと云う、、、

ソステ、家人の腹が大きくせり出し、、、
経済的にどうにもこうにも行き詰った際、、、
一つの覚悟を決めた、、、

所持金がほとんどない自分は、
僅かばかりのお金をかき集め、当時の格安航空券を得て、
昼夜を忘れて、短期に日本へ出稼ぎに行く事を・・・

東京、西池袋、、、
弟の居るアパートに厄介になり、、、
当時、新規オープンしたばかりのパチンコ店で働く、、、

とにかく時間の許す限り、一日25時間でも働きたかったので、
できるだけ、早番、遅番の通しを希望し、、、
朝は8時から夜の11時45分まで、ホール係りで歩き続けた、、、

ソステ、夜0時から朝の7時までは、
居酒屋大都会で酔っ払い相手に接客業、、、

食事は、居酒屋での賄いが主で、
睡眠は、パチ屋の昼の休憩時間に、食事抜きで、
薄暗いビルとビルの間の砂利道で寝っ転がっていた、、、

窮すれば、人間何とかなるもので、
何日か眠らずにいようが、栄養が不足しようが、、、

そんな生活が数ヶ月続き、、、
いよいよ家人の出産が間近に迫った折、、、
爪に火を点すように稼いだ当座の金を持って、タイにカムバック、、、

絶対、最初は、男の子と信じて疑わなかった自分は、、、
病院の大部屋で病人がごった返す中、、、
女の子が生まれたと知った時の不思議な当惑を今でも忘れない、、、

まるで、猿のような奇怪な顔つきで、
傍に近寄るのも憚られた、、、

それから、ランプーンの実家に娘を預け、、、
何ヶ月ぶりかで娘に対面した時、親バカながら、
その天使のような可愛らしさの豹変ぶりにさらに戸惑った、、、

それから、8年、9年、、、不思議なご縁で、、、

「スリヨータイ」「トムヤムクン」「チョコレート」、、、など、など、、、
数多くのヒット作品を擁するタイ大手映画会社<サハモンコン>にスカウトされて、
娘が、タイの映画に主演することになった、、、

スカス、映画が完成されて、4〜5年の間、、、
噂ばかりが飛び交いながら、そのままお蔵入り、、、

それが、タイではこれまで一度も上映されないまま、、、
あろうことか、昨年9月、福岡国際映画祭で、タイ出品の映画に推され、
世界に先駆けて、初めて、日本で陽の目を見ました、、、

福岡の劇場ホールで、「ミージュー」を観た時、、、
最初に娘が出た瞬間から、感極まって、、、
もう、泣けて、泣けて、泣けて、、、

あれから、さらに一年、、、

タイの映画予定リストには何度もネーミングが挙げられながら、
延期に延期を重ねていましたが、、、
今度こそ、8月21日、上映される模様です、、、

タイ絡みのお仲間の皆さんからも、
いろいろな娘の映画の情報を頂き、
感謝感謝の念にたえません、、、

盟友のバイ殿からご紹介頂いた映画、、、
「ミージュー」→「アーカー・プーナーラック」
のイメージビデオ、、、感無量です、、、

ミクシーへ→http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=33540383&comment_count=13&comm_id=1064755
(すみません、動画の貼り付け方がわかりません???)

タイの山岳民族アカ族の娘「ミージュー」の目を通して、
家族の絆、本当の幸せとは何かを問うドラマです・・・




子供を産ませるか、否か、、、
そんな当時の事を思い出して、
また、涙、涙、涙・・・でゴワス、、、

タイでは、往々にして1週間足らずで、
次の映画への切り替えが早いようですが、、、

8月21日、、、タイでタイミングが合いました際には、、、
是非、映画館、劇場にてご覧になられて下さいませ、、、
恥ずかしながら、宜しくお願い申し上げます・・・



嗚呼・・・

2008年07月28日

ザ ダークナイト


夜9時過ぎ、、、

当初の予定が変更され、

突然、時間が空いた、、、


ゆっくり、休めばいいものを、、、

何故か、体が反応して、

バットマン最新作、、、

「ザ ダークナイト」を観た、、、

ぶっ飛んだ、、、

3時間あまりの映画が、全く時間を感じずに、、、

スクリーンに魅入ってしまった、、、

スタイリッシュに洗練された映像と音楽に、、、

それぞれのキャラクターがそれぞれの存在感を示して踊る、、、

とりわけ、新しいジョーカーには、鳥肌が立つほどに、痺れた、、、

生理的な怖さと共に、たまらないまでの哀愁が滲み出ている、、、

最後まで、目が離せない、、、

観終わったら、日付が変わっていた、、、

映画で武者震いに似た感動を覚えたのは、久しい、、、


全くの先入観なしで、観たけれど、、、
果たして、この映画の評判は、いかがなものか!?


ちょっと、スゴイ映画ではある、、、



嗚呼・・・