2007年07月06日

「思い出」の中の「人」の欠落!?

雨季のさなかのチェンマイでは、
今にも泣き出しそうなグレーの空とにらめっこして、
毎日が、槍のように過ぎていく、、、

束の間、大粒の涙が零れるのかと構えていると、
まるで、肩すかしを食らわされたかのように、
突如、とんでもない陽射しに包まれる、、、

ひょんなことで、「中一」の頃の話題になった。

小学校を卒業して、
思春期の昂ぶりの中で、
通った中学校・・・

初めて、異性を意識し、
胸が焦がれるような初恋、、、


ソステ、よくよく、考えてみた、、、

中一時代・・・

確か、クラスは、40人ぐらいの男女で、
溢れ返っていたはずである、、、

初恋の女性・・・U.Y.さん、、、

一番親しかったN.K.君、、、S.I.君、、、

ソステ、、、

愕然となった、、、

それから、毀れた振り子時計のように、、、
脳は、全く、時を刻まなくなったのだ、、、

<どうしちゃったんだろう???>

他の生徒の名前も顔も、
全然、脳裏に浮かび上がってこない、、、

一瞬、自分が、アルツハイマー病か何か、、、
とんでもない、病に冒されたような錯覚に陥った、、、

<だって、あんなにキラキラと輝いていた、
かけがえのない青春時代のはずなのに、、、>


ただの、健忘症の次元などでは、決してない、、、

自分の尊厳に関わる一大事なのだ、、、>

小一時間、眉間に皺を寄せて、
微かな記憶を反芻していく努力に没頭した、、、

スカス、ダメだった、、、

その部分の人との想い出が、完全に欠落していた、、、



人間は、新しい情報が入ると、、、
ドンドン、古い情報は淘汰され、、、
どこか、脳の引き出しに収まっていくと云う、、、

思い出せないのではなく、、、
その引き出しから、うまく取り出せないだけなのだ、、、

中一の頃、、、

初恋のUさんで一色だった、、、

自分史の中で、その想い出だけが、
一際、燦然と輝いている、、、

一方、その他の事に関しては、
周りが、皆、靄がかかり、、、陰になって、
単純に思い出せないだけなんだろう、、、

何か、一つのキッカケがあれば、
数珠繋ぎに後から後から想い出の連鎖が、
呼び覚まされるに違いない、、、

<無理やり、そう、自分に言い聞かせてみる???>

事実、それから遡ること数年前、、、
小学校の頃の方が、不確かながらも、
より、記憶の切れ端に残っている。

中一の頃が、不可思議にも鮮やかに、
記憶の砂地から抜け落ちているようなのだ、、、


スカス、、、


自分って、一体、誰なんだろう???
自分って、一体、何なんだろう???


我思う、故に、我あり、、、

自分とは、突き詰めていくと、
自分が、今、考えていること、感じていることそれ自体、、、
ただ、それだけなのかもしれない、、、



中一の頃の自分、、、

二十歳の頃の自分、、、

三十歳の頃の自分、、、

ソステ、時は、流れて、現在の自分、、、


皆、切っても切れない一つの繋がりの中で、

自分とは、己自身も気づいていない・・・
かりそめの「自分」と云う役者が演じている、
ただの「道化」なのかもしれない、、、

その時代の分身の一つ一つは、
紛れもない自分ではあるけれど、、、

同一ではない別の自分!?が、
その時代時代に影絵のように存在している、、、

自分と云う、不確かな存在を求めて、、、
この日も、カラオケに興じた、、、

まるで、その当時の自分を振り返るように、、、
その頃、流行った歌に誘(いざな)われるように、、、
ソステ、自分自身の、所在を確かめるように、、、

もう一度、「中一」の頃のことを考えてみる、、、

やはり、頭がマッシロになって、、、
Uさんが、翳りを帯びて微笑むだけで、
後には、微塵も浮かんでこない???

過去と云う名の旧いメモリーの中で、
「自分」の分身たちが雲散霧消に溶けていき、

連綿と続いていく毎日、毎日が、、、
新しい「自分」探しの、
そんな旅路に他ならないのかもしれません、、、


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