2016年10月17日

<嗚呼、「マルホランド・ドライブ」>



日曜日、終日雨で、
夜通しどこにも出かけず、母と添い寝。

英BBC選「21世紀の最も偉大な映画 TOP100」
→ http://amass.jp/77140/
をネット上で見つけ、暫し、チェックし、黙考する。

この21世紀と英BBC選というのが引っ掛かりながら、
ある種マニアックな内容もピックアップされていて、
非常に興味をそそられる。

100位以内だと半分は未鑑賞で、
30位以内でも3割は見落としている。

4位に、日本の「千と千尋の神隠し」がランクイン

ソステ、この1位というのが、

「マルホランド・ドライブ」

はっきりいって、
ミステリーの傑作という噂だけは聞いていたが、
完全に未鑑賞。

エレファントマンで有名なデヴィッド・リンチ監督作品
特筆すべきは、第54回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞
ただ、上映時間が145分とやたら長い。

はまるとこわいので、
観てはいけない、観てはいけない、、、
と自分自身に言い聞かせながら、

どうしても誘惑に勝てず、
夜半にネットから無料で映画を落とし込んで、
何の先入観もなく、純粋に未知の映画にトライした。

日本予告 → https://www.youtube.com/watch?v=F3FH_v3X3Xo


唐突に、煙にかかったような
それでいてヤケに明るい雰囲気でダンスシーン

静かにキャスティングシーンが流れ、
表題であるマルホランド・ドライブで事故

事故現場から一人助かった黒髪の女性が、
助けを求めてハリウッドの一軒家に辿り着く

記憶喪失になったその黒髪の美女は、
自分の名前も思い出せず、不安に苛まれる。

そこで女優志望のベティに出会い、
二人で協力しながら、謎が謎を呼び紐解いていく

(この主役のベティ役を無名時の
ナオミ・ワッツが演じている

かなりチャーミングで、
ヌードシーン!?も出てきてビックリ)


>>>ウィリアム・アイリッシュの「幻の女」を
彷彿させるような最上級のミステリーの香りに浸り、
期待度はマックスながら、常に???地獄に陥っていく

2時間半・・・時間の長さは全く感じない。
むしろ、ずっと迷路にいざなわれるように不思議な余韻がある。

スカス、最後までわからない謎ばかりが残り、
焚き火の燃えカスだけが燻っているような後味。

ソステ、当初から危惧していたが、悔しいので、
もう一度、冒頭から目を皿のようにして観ていく。

ソウステ、1回目ではわからなかったことが、
まるでパズルのチップが一つ一つ埋まるように氷解し、
この映画の映し出している世界観がわかりかけてきた。

解説したいところはてんこ盛りだけど、

カット割された些細なシーンでさえ、
重要な暗示や象徴的な意味が見え隠れしていて、
一つも見逃すことができない何とも厄介な映画である。

最小限度(というかこれがすべてかもしれないけれど)、
種明かしをすれば、、、

あえて、縦軸を区切ったとして、
現実のシーン、回想のシーン、妄想のシーンがあり、
これらが、縦横無尽に入り組んでいる。

それが、事前にわかっていないと、常に???となり、
全く別の次元に連れ去れたような錯覚に陥る。

検証の意味を込めて、
異例中の異例ながら3度目の鑑賞に入る。
(秋の夜長に、全くのおバカさんです。)

なるほど、なるほどと、
最後は、この映画の手法を確認作業しているようで、
製作者側の意図からすれば、完全にしてやられた感がある。

自分にとって寝る間も惜しんで観るに値するかと問えば、
また最高の映画の醍醐味に触れたという実感もあり、
その価値はあったと自身に言い聞かせたい。

スカスのスカス、
人におススメできるかというと、なかなか難しいところ。



折角の休みに、今、評判の「君の名は」を、
観に行った方がよかったかも・・・
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