2015年01月05日

日々是映画三昧「ガンジー(Gandhi)」(1982)



ガンジー.png


映画が好きだ。

自分にとって好きなものを4つあげるとすると、

本、映画、酒、ゴルフ

であるが、ゴルフはほとんどできなくなって、
オチャケは、昨年末より、控えるようになり、

本は、遠視なのか、近くのものが見えづらくて、
最近では読むのが億劫になっている。


ただ、本と映画を語らせると、
キリがない。

今から10年ぐらい前に、一念発起して、
日に、1冊の読書と2本の映画鑑賞を、
己に課して、それをずっと実践していたことがある。

スカス、、、
ここ2、3年、
いつしかそれもままならなくなってきた。

本は、現況では、かなり離れてしまったが、
映画は、それでも、何とか頑張って、
日に1本は観るようにしている。

スカス、、、このたった一つの楽しみも、ここ最近、
総じて2時間の人生ドラマは、集中力が先細るように、
観る前からも、どこか疑心暗鬼の塊になっている。

2時間というスパンが、とても長く感じられて、
鑑賞前から、妙な先入観をもっていたりして、
最後まで見終えられなかったり、眠りにおちたりするのだ。

そんな中、年末年始にかけて、久々に観たクラシック、

「風と共に去りぬ」
「太陽がいっぱい」
「シェリブールの雨傘」など、

その映像美と時代を越える不朽の名作に酔いしれた。

やっぱり、映画はいい・・・

ソステ、満を持して、この4日、
前々から、覚悟して観ようとしていた、
3時間を超える大作

「ガンジー」

を観た。


>>>今から30年以上前の映画ながら、
当時、ロードショーで観た記憶がある。

あまりの長さに視聴が完遂できず、
所々、眠りにおちていた。
だから、内容云々が覚束ない。

後、よく覚えているのが、

毎年、かぶりつきで観ていたアカデミー賞で、
作品賞、監督賞、主演男優賞の主要3部門を含む、
多数のオスカーを受賞したことだ。

ベン=キングズレーという役者さんは、
当時全く見ず知らずの無名の存在だったが、
その後の活躍は、すごいものがある。

確かアカデミー賞の前評判を見聞きして、
それで、映画館に足を運んだ記憶があるが、
当時は、前述のとおり、きちんと最後まで観られなかった。

それが、最近、このガンジーを入手する機会があり、
鑑賞するタイミングをはかりながら、
2015年、最初の日曜日、観た。


今回、3時間という長さが、全く感じられないほどに、
改めて、映画の醍醐味、真髄に触れたような気がする。

まず、この話は、当然のことながら、
歴史の中の実話である。

ガンジーという20世紀の英傑の生き様と、
それを演じたベン=キングズレーは、
全く一体化していた。

事実、この映画を製作する際に、
インドに現れたこの役者さんを観た大衆は、
実物のガンジーが戻ってきたと錯覚したほどだ。

不撓不屈の精神

祖国を想い、祖国に捧げ、
祖国のために斃れた。

当時の時代背景がよくわからなかったが、
インドというとてつもない魑魅魍魎とした一つの国家の中に、
多数の言語と文化と宗教が混在していた。

3億を超えるとんでもない数の民と、
圧倒的な貧困、懼れと、諦観が、
静かにインドの大地に横たわっている。

とりわけ、大英帝国からの搾取から独立を目指す傍ら、
一つのネイションとして、水と油である
ヒンズーとムスリムの共存共栄を余儀なくされる。

常にテロと報復の繰り返しで、
お互いがお互いを心底敵視している。

ガンジーは、ひたすら徹底した非暴力をを遂行し、
そのために、血より濃い、
一族、同志、側近との葛藤も繰り返される。

国家の真理を一つにまとめるために、
命を賭して、死をも顧みず、
断食行で、静かに真摯に国民に訴える。

ガンジーの生き様、意思は、その後、
ようやく、インド独立を勝ち得、
インド初代首相のネールなどに引き継がれる。

思想や体制の違いから、インド独立の際に、
インド本国からイスラム教国家パキスタンと、
また、バングラディッシュと袂を分かつ。

その血が逆流するような身を切り刻まれるような試練の中で、
ガンジーは、己の信念に従って、
国家、国民のために、身も心も捧げた。

この映画では、信じられないぐらいの、
大規模なエキストラが導入され、
その数は、30万とも40万とも言われている。

無論、ギネスレコードに載るぐらい、
その数字は、驚異的で、
リアリティーと、その迫力に圧倒される。


ただ歴史の事実は、冷酷無比だ。

ガンジーは、
狂信的なヒンドゥー原理主義者の3発の糾弾に倒れた。

その死の淵で、許しを与えたもうごとき、
「おお、神よ」と呟き、絶命した。

その想いは、道半ばなから、
己がやるべきことを己の信念でやりきった、
正の諦観の表れではなかったか。

「マハトマ・ガンディー」


我々に馴染み深いマハトマとは、
「偉大なる魂」という意味で、
まさに、インド建国の父である。



この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。