2012年08月22日

『嗚呼、「白髪峠」!?』



「峠」という字は、山の上・下と書く。


過日、チェンマイからランパーン、
日を変えて、パヤオへと遠征する機会があった。

それこそ、いくつもの山を越え、峠を越え、
ふと人生や目標が山や峠に例えられることを思い出す。

泣きたくて、苦しくて、切ないばかりの数ヶ月を振り返り、
峠という字面が胸に迫り、実に云い得て妙だと感得する。


仕事を終えて、
ジトジト雨の湿気と暑さでネバネバの体を流すように、
とびきり熱い湯船に浸かる。

(「あゝ野麦峠」・・・)

唐突に、書籍やテレビ・映画で有名な、
かの固有名詞が思い浮かんできた。

戦前、飛騨の多くの十代の農家の娘たちが、
野麦峠を越えて諏訪、岡谷の製糸工場へ働きに出る話だ。

当時の富国強兵の国策において有力な貿易品であった生糸の生産のために、
山吹雪の中を危険な峠道を越え、劣悪な環境の元で命を削りながら、
女子工員たちの姿を克明に描いていく。

(「あゝ野麦峠」・・・)


今、仕事の中で、
縫製の難しさを、糸を扱う大変さを、
至極。実感している。

湯船に埋もれながら、目を瞑り、
暫し、空想の世界にたゆたう。

おもむろに水中に揺れる自分の下半身に繋がった、
まるで生命(いのち)があるがごとく、
ワカメのように蠢く白い生糸!?を見い出す。

<嗚呼?!?>

多少のショックを覚えながら、
チクっとした痛みを堪えながら、
目につく限りの白い生糸を抜いていく。

(嗚呼、「白髪峠」・・・)


風呂上がり、以前は娘に頼んでいた仕事で、
そのまま生意気盛りの中学生の息子に、
2本1バーツで、おもむろに頭の白いものを抜いてもらう。

明るい電灯を点け、
ベッドに横たわると睡魔に襲われ、
そのまま落ちていく。

息子は、嬉々として、ワスの頭の白いものを、
30分ばかり、ひたすら毛抜きで引っこ抜いていく。

その数、何と、何と、500本???
(以前なら、せいぜい、数十本だったのに。。。)
嗚呼、信じられない250Bの手痛い出費。




P1030746.JPG
        <嗚呼、無情・・・「白髪峠」>




ここで、またまた感じ入ってしまった。

改めて、「峠」という字は、山の上・下と書く。

ワスこと廣山は、、、
(廣)山の上・下が白い生糸で覆われる???

(嗚呼、「白髪峠」・・・)

<嗚呼、もはや、これまでか???>


追記:自分勝手に、己の分身を「白髪峠」と命名しながら、
実際に、奈良県だか和歌山県に、そのものズバリ、
「白髪峠」という地名が存在するそうな?!
嗚呼、いつか、訪ねてみたいぞな・・・




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