2006年09月05日

ウニの味は、田ガニの味!?


本来ならば、当然、、、

「田ガニの味は、ウニの味?!」

と表現すべきところを、
あえて意図的に言葉を入れ替えてみました。

日頃、何が痛切に淋しいかと申しますと、、、、

全く海に面していない山に囲まれたここチェンマイでは、
新鮮な海鮮料理をなかなか食べられる機会がないことです。

それでも、最近は、急激に日本食レストランが増え、
お手頃価格で、刺身の類も食せるようになりました。

マグロ、サーモン、タイ、ヒラメ、イカ、タコ、
ちょっと奮発してイクラもどき、、、

いろいろと、とりあえずは口にできますが、
どうしても、、、というか、
なかなか目にすることさえなできない海の幸が、

「ウニ」

です。


    「ウニ」、

    「うに」、

    「海栗」、

    「海胆」、

    「雲丹」、、、



どの文字を使っても、
この独特の語感を耳にすると、
この独特の質感を目にしますと、、、

条件反射的に、
口の中に唾がジワ〜っと湧いてきます。

何とも甘く、切ない姿形、ソステ、響き、、、


チェンマイに限らず、、、たまに、、、

バンコクなどの高級日本食レストランにおいては、
このウニを扱っていることもあるでしょう、、、

すでに目の玉が飛び出るような、
とんでもない値段設定がされているか、、、、

あるいは、「時価」という名の下に、

その時の相場、、、という隠れ蓑の中で、
法外な値段を要求されたりします、、、

また、メニューにはあっても、
しょっちゅう、
品切れという言い訳がましいお達しも少なくありません。

まず、それ以前に、、、

ワスは、タイに住むようになってから、
タイ国内においては、
実物のウニを口にしたことすらありません、、、

それはそれは、高嶺の花でございますよ。



ソステ、ソステ、、、
いつ頃であったでしょう???
今から、もう、2、3年も前であったでしょうか?

家人が何気なく日頃、目にしたことがない、
4〜5cmぐらいのちっちゃな可愛い形をしたカニさんを、
食卓に並べてくれました、、、

小ぶりの甲羅のような四角の外殻の内側に、

オレンジ色のような黄色のような、
なんとも艶かしいニュルニュル感の身が、、、
ぎっちりと詰まってます。

一口、口にして、、、唖然としました、、、

<これって、まるっきり、ウニじゃん、、、>

どう、ワスの拙いボキャブラリーをもってしても、
この味を形容するには、

「ウニ」

の二文字しか思いつきません。

ワスは、懐かしさと郷愁と憧れが綯い交ぜになって、

それこそ、貪るように、舐めるように、ネブルように、
そのカニの中身を、食い散らかしました。

最後は、ご飯粒を殻の内側にのめり潰すように押し込んで、
身のミクロン単位まで逃さぬように味わうのです。

もう僅かにも中身が残っていないとわかっていても、
舌先を突っ込むようにして、その香りを搾り尽くし、

最後は、スプーンでスープを流し込んで、
そのあるかなしかの風味の一滴まで飲み干そうという、
恥も外聞もかなぐり捨てた行儀の悪さです。

それぐらい、感動の嵐に包まれ、
ワスの心は一気に沁みて沁みて沁みまくりました。

I House 004.jpg
見た目は奇抜な田ガニ!

カニはカニでも、海や川にいるカニではなくて、
<プー・オーン(グ)>という名の田んぼに生息する、
いわゆる「田ガニ」の一種だそうです。

これが一つ、たったの5バーツ(15円)、、、

5B何百Bするかと云うウニを食するがごとく、、、
そんな疑似体験ができたのです。

家人に尋ねたところ、、、

小さい頃はよく田んぼでこの小さなカニを捕まえては、
動物性たんぱく質を補っていたと云います。

今では、5Bでも高いぐらいだと憤慨しています。

昔はタダ同然で田んぼのそこら中に、
それこそ、捕まえて下さいと云わんばかりに、
ウロチョロと転がっていたということなので、、、

さらに聞けば、、、

暑季は、
まるで日本の動物が寒い時期に冬眠するように、
この田ガニはひっそりと土中深く、活動を停止し、

雨季になると、
雨の中をウヨウヨと這い出し、、、
産卵期と繁殖期を経て、、、

乾季には、
柔らかなあるいは固く干からびた田んぼの土の中に、
そこかしこに生息しているということです。

早い話が、一年を通じて、
どの時期も手に入らないことはなく、、、

この雨季が時期的には一番、数も豊富で、
旬と云えば旬の食材と云えるのでしょう。

今時の一般タイ人の方々は食する機会なども程遠く、
ましてやバンコクなどの大都会では、
そういった食材すら馴染みがないと云います。

これまで、自宅の食卓上の、
ささやかな密やかな楽しみではありましたが、

以前、こちらでもご紹介しましたゴルフのMプロと、
一昨日の憧れのテペ様の二人だけに、
この田ガニを直接味わって頂きました、、、、、

その結果、、、

やはり、お二人とも、、、
そりゃあ、ウニモドキではありましょうが、

<ウニの味>、、、

というお墨付きを有難くも頂戴致しました。

海から遠く離れたここ山あいのチェンマイの地で、
涙ぐましいばかりの海の幸、、、「ウニ」、、、

それが、例え偽物ではあっても、

「田ガニの味は、ウニの味、、、!」

Tepe 030.jpg
田ガニ、ウニ、田ガニ、、、?!?

いやいや、
もっともっと、
熱い熱い想い入れを「田ガニ」に込めて、、、

「ウニの味は、田ガニの味!!」

この記事へのコメント
私は、ウニは嫌いで食べませんが、友人から分けて貰った事がありました。

友人は、これを「ウニ」と信じて疑っておりませんでした!!

これは「田ガニ」だったんですか???

今度、あったら教えときます(ビックリすると思います)
Posted by デコイ at 2006年09月06日 09:53
>>>デコイ先生、、、

同一のものを指しているかどうかわかりませんが、
ウニの味がおぼろげになってきている現在、
この田ガニのミソは、ウニ以上に、ウニであると、
確信しております。
涙もので、美味いっす!!!
Posted by タイフリーク at 2006年09月06日 10:28
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