2006年04月11日

さて、今年の「ソンクラーン」は、???



いよいよ、今年も

「ソンクラーン」

の時節がやってきました。

気の早いところだと、昨日の10日から連休の会社や店もある。
いわゆるタイの旧正月は、1月1日の本正月より重みが違う。
昨日から、待ち切れなくなった子供たちが、水掛けに興じる。

「ソンクラーン」には、いろいろ苦い思い出が去来する。

初めて、タイの「ソンクラーン」に触れたのは、
1992年、今からもう14年も前のことである。
それが、チェンマイとの初めての邂逅でもあった。

無知とは恐ろしいもので、
「ソンクラーン」とは何たるかも全然知らず、
バンコクからチェンマイに向かったのは、その前日のこと。

気まぐれに飛び乗った夜行列車
三等車120Bほどで、席の確保などできようはずもない。
冗談抜きで、自分の人生のうちであれほどの強行軍はなかった。

立錐の余地もないというより、トイレにさえ行けない。
今ではどうか知らないが、
列車の屋根にもビッチリ人の群れで溢れていた。

そんな状態で揺られ揺られて、16、7時間。
予定を大幅に遅れて、もう日差しの強いチェンマイに到着。

まだ昼前だというのに、
下からもオーブンで照り返してくるような惨い暑さ。

チェンマイ駅から、ターペー門に向かってテクテク歩きました。
何も知らずに、、、本当に無知とは恐いですね。
もう逃げも隠れもできません。

最初に、<バシャー>とやられたときはパニックになりました。
<何だよ、これー、、、???>
体勢を立て直す前に、横から後ろから前から、水掛けの嵐。

決して、自分だけではなかった。
周りの老若男女、タイ人、ファラン(西洋人)に関係なく、
それこそ、無礼講も無礼講、やられるがまま、なすがまま、、。

都合、何百発くらっただろうか、数えることすら無意味である。
カバンも衣服もパンツもグッチョリ湿り気を帯び、
ターペー門にたどり着くまで、一切乾くことがなかった。

最初は驚きとともに怒りもし、それが諦めに変わった。
何もかも受け入れられると思った瞬間から開き直れた。

全身が水浸しになりながら、それでいて心が安らぎ、
いろいろな柵(しがらみ)から解放されていく不思議な高揚感。

その後、チェンマイでは、古式マッサージや、
加えて、トレッキングツアーも体験することになる。


ずぶ濡れになってたどり着いたターペー門の路地を右に折れ、
最初に目についた「チャンモイゲストハウス」で宿を取った。

<今は、その敷地は取り払われ、
Amora Hotel が建っている。>

そのゲストハウスは何とも居心地がよくて、
よくしゃべる人なつこい年配の女主人が、いろいろ気を配り、
世界中からやってきた旅行者を相手にしていた。

その人の勧めで、トレッキングツアーに参加した。
3泊4日の森林浴ツアーで、確か1200バーツぐらい。

象に乗っての丘越え、
イカダでの河下り、
山岳民族の微笑み、


このときの思い出も多々あるにはあるが、
一番印象に残っているのは、情けないけれど、
やはり山村に向かう途中での、水掛けのしたい放題され放題。

オンボロ車で向かい、扉もなく、完全なやられ状態。
ここでも現場に到着するまで全身ビッチョリ。

挙句の果てには、すれ違い様に、
強烈な大バケツでの速射砲を浴び、眼鏡が吹っ飛び、
グラスもひび割れ、全く原型を留めておりませんでした。

本来なら、森林浴で緑の自然に触れ、
心も身体も癒されたはずなのに、
心から打ち解けられなかったのは、視力がぼんやりして、
見るものすべてに白いモヤモヤがかかっていたからです。

「ソンクラーン」と聞くと、
おしっこにもいけず悶絶しながら耐えた異臭の夜行列車や、
粉々に砕け散った眼鏡のグラスがチクリと思い出されてきます。

その後は、実際にタイに住み着くようになって、
「ソンクラーン」の時期の過ごし方に憂慮するようになりました。

タイ人にとって「ソンクラーン」といえば、
文句なしに、条件反射的に生理的に喜びが湧いてくるのでしょうが、
今となっては、どうにも心から楽しめるものではありません。

今では、むしろ、この「ソンクラーン」を意識的に避けて、
日本や他の地に流れてしまうぐらいですから、情けない限りです。

会社勤めの頃には、この連休時、朝からゴルフ三昧。
学生だった4年間は、ひたすらうちにこもって勉強三昧。
その隙間隙間で、家人の実家ランプーンでの地獄の酒三昧。


一歩でも外に出ようものなら、当然のことながら、
ここで会ったが百年目、仁義なき戦いの水掛け三昧。

「ソンクラーン」前は、その過ごし方一つとっても、
かのように心痛め、悩む次第であります。

おっともう一つ、大事なことを忘れておりました。
この「ソンクラーン」の15日は、ワスらの結婚記念日
早いもので、今年で、丸13年ですか、隔世の感があります。

さてさて、今年の「ソンクラーン」は、
いかがしたものでしょうか?< ウー、頭が痛い。>

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