2006年04月10日

徴兵くじ引き!と出家式!!



金曜日、土曜日と隣のうちで夜通し、酒盛りパーティー。

お呼ばれして、お酒をご馳走になり、伺ってみると、
日曜日(9日)、息子の出家式だという。

拙宅と隣接したこの家は、うちの3倍ぐらいの敷地を有し、
税関関係に勤める政府のお役人さんで、実に羽振りがいい。

息子は、二人で、その長男のポーイがこのたび出家するのだが、
実は、このポーイは、地元パヤップ大学の2年後輩でもある。

1年落第して、やっとこの2月に卒業したが、
この出家を終えて還俗すれば、フランスへ留学だという。
なかなか、ミーハーであるが、根は男気がある。

かくいうワスも、タイの慣習に則って、
1998年、ランプーンの日系企業を退職した後、
この一時出家なるものを体験させていただいた。

タイでは、成人男子が一人前になるための通過儀礼として、
古くから、奨励され、半ば慣習化されている。

これは、やはりその家族一族郎党を挙げてのお祝い事で、
一種のお祭り騒ぎのような感がある。

1.成人男子が、結婚前に出家すると、
その功徳は母親にもたらされ、最高の親孝行になるという。

2.また、結婚して出家すれば、その功徳は妻にいき、
それはそれで、奥さんに対する愛情の証にもなる。


通常は、一般男子は、無事学業を終え、
社会に出て働く前に出家する、1の場合が多いことになる。

タイ式に考えれば、ワスの場合は、2で、
家人にささやかながら、功徳をもたらすものと信じたい。

そうして迎えたこの日曜日はさらに忙しかった。

家人の実家で21才になった何人かの親類縁者にとって、
徴兵制のくじ引き日が、同じこの日曜日に重なったのだ。

ワスは、ほぼ連日の徹夜でマスターズの生中継に躍起になり、
家人は、朝から、実家のランプーンへ出発。

隣の家では、出家式の最後の準備に余念がなく、
ポーイも午前中に剃髪の儀式があった。

ワスも午後3時からの出家式本番には参加することになっている。

ここで、もう一方の徴兵制のくじ引きについて簡単に記す。

タイは、日本と違って、この徴兵制が純然と存在する。

タイの成人男子には兵役義務があり、
17歳になると自動的に各自治体で徴兵登録される。

しかし、全ての男子を徴兵すると軍事予算が圧迫される為、
実際に徴兵する・しないを21歳になった時に、
公平にこのくじ引きで決めている。

くじ引きが行われるのは1年に1回で、
例年この4月の時期に始められ、一ヶ月を通じて、
随時、各自治体で厳正にこの手続きが施行される。
これが、悲喜こもごものドラマを生むことになる。

すなわち、くじ引きで黒札を引けば、兵役を免れ、
逆に赤札を引けば、即座に軍隊へ徴収配属される。

これには、例外があって、
身体に支障があるものは免除され(一応出頭して手続きを経る)、
学業に従事している者は、その間、くじ引きが延期される。

しかし、タイ人男子は、一生のうちで一度は、
どうしてもこの徴兵検査を経なければならない。

この日、家人の郡役場通達での割り当てで、この地域は、
くじを引く98人中29人が徴兵されるとの由。

家人の親類二人の若者が、しっかり赤札を引き、
詰まるところ、兵役に就くことになった。

その瞬間、お約束というわけではないが、
家人の親類の母親たちは、声をあげて泣いたという。

息子の方は案外きょとんとしていて、実感が湧かないようだが、
ほとんどの男子が苦のない楽しい生活をしたいと考えており、
2年間の徴兵は嫌がっているのが現実である。

徴兵時に逃げるとすぐに捕まえられ、
法律で10年間の懲役に科せられる。
それでも、毎年その手のニュースが後を絶たない。

さて、午後トンボ帰りした家人は、
今度は、ポーイの出家式があるチムパリーワン寺へ、
隣近所をあげて、手伝いに出向いた。

ポーイは、すでにツルツルに剃り挙げられている。

ポーイ
この日は二人のナーク(出家前僧)

午後3時ぐらいから、ポーイの友人たちも集まっていた。
おかみさん連中も正装して、色鮮やかに賑やかである。

ウボーソット
離れのウボーソット前で出家式を待つ

ウボーソット(布薩院)と呼ばれる離れの周りを、
この日出家するポーイともう一人の出家人を先頭に、
男子は内側を、女子はその外周を一緒に3周する。

出家前は、白い布を身にまとい、まだナークと呼ばれ、
その後式を経て、ジーヲンと呼ばれるベージュ色の布を巻き、
正式に僧侶として崇められる。

ウボーソットから出てきた新しい二人の僧侶に対して、
早速、大勢の取り巻きが男女に分かれ、花道を作り、
二人の門出を祝福し、敬意を込めて、タンブン(布施)する。

その瞬間から、母親であれ、妻であれ、
出家した息子や夫と一線を画し、別々の世界に位置する。
気軽に声をかけたり、僧の身体に触れたりできなくなる。

次に、寺の本宅の方に場所を移し、いつ終わるとなく、
またそれから読経が続き、待ち人は忍耐を強いられる。

ここからがタイ式で、緩やかに時間が過ぎていく。
日中はまだまだ日差しは強く、異常な暑さで汗ばんでくる。

5時には終わると聞いていたが、
ダラダラと終わったのは7時近かった。

日本では、阪神の金本選手が904試合フル出場という、
世界新記録の金字塔を打ち立てた。

アメリカでは、ゴルフの祭典マスターズがいよいよ佳境にある。

この日は、折りしも、タイ人男子の華である、
徴兵くじ引きと出家式が奇しくも重なり、貴重な時を得た。

なかなか日本にはないカルチャーギャップに戸惑うが、
タイの旧き良き?!慣習が静かに引き継がれていく。

ウー、夕方6時から始まる「功名が辻」を見逃した。
かくなるうえは、夜中の1:10から始まる再放送か?!


追記:

この記事を更新途中、マスターズの結果も出ました。
第3ラウンドの残りと最終ラウンドが行われ、
フィル・ミケルソン(米)が通算7アンダーで、
2年ぶり2度目の優勝を飾り、
賞金126万ドル(約1億4800万円)をゲット。

ミケルソンはメジャー3勝目、ツアー通算29勝目。

タイガーウッズは、本当に惜しかった。
何度も何度もチャンスがありながら、パットに泣き、
通算4アンダーで3位に終わってしまいました。

片山晋呉は、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーで回り、
通算4オーバーで自己最高の27位だった。

とりわけ、最終18番ホールのバンカーからの、
直接カップインバーディーは、大いに観衆を沸かせました。
<結局テレビでの彼の放映は、ここぐらいしかなかった。
それだけに、いきなりのカップインには、沁みました。>

結局、夜中の1時から、朝の6時15分まで観ていました。
<正直、身体はもう、ボロボロです、、、>

これから、午前中は、娘の中学校入学の件で、
父兄面談のため、このまま寝ずに出発進行。



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