2010年05月18日

微笑みの国タイよ、どこへ逝く!?



タイを取り巻く情勢が緊迫の度を増してきました。

タクシン元首相派勢力「反独裁民主戦線」(UDD)による、
バンコクの大型商業施設前占拠の暴挙が続き、

依然として、解決の糸口が見出せぬまま、
治安部隊がさらなる強制排除に乗り出す可能性も高まり、
一触即発の危機に瀕してきました。



ここチェンマイでは、普段通りで、
全く、平和そのものであるけれど、

メディアによる報道の頻度は増し、
まるで、異次元世界の出来事のように、
その現実とのギャップに戸惑い、驚きを隠せないでいます。

大使館の方からは、随時、最新情報を送信してくれていますが、
一方で、両陣営からのデマや撹乱情報も飛び交い、
いたずらに、混乱の度を高めているのも否めません。



そんな中、チェンマイでも一部、
不穏な動きが出てきて、予断を許さない状況になってきました。

最新のチェンマイ日本国総領事館からの危険情報を添付します。



<総領事館からのお知らせ>2010年5月17日

北部タイの治安情勢に関する注意喚起

1.5月17日午前2時頃、チェンマイ県内のタイ軍人銀行ノーンホーイ支店前で手製爆弾が投擲され、駐車車両が損害を受けました。また、同日午前2時50分頃、同県内のサイアム・コマーシャル(タイ商業)銀行チャーンプアック支店前でも手製爆弾が投擲され、ATMボックス天井部分が破損しました。

2.5月16日午前2時頃、同県ムアン郡内チェンマイ−サンカムペーン道路の自動車修理店前に駐車中であった陸軍の大型バスに火炎瓶が投擲され、同車両が炎上しました。

3.上記の爆発等による人的被害はありませんでしたが、北部タイにおいてはこれまでにも小規模の爆弾事件等が連続発生していますので、引き続き注意が必要です。つきましては、チェンマイ県等北部タイに渡航・滞在される方は、報道等から国内の治安情勢等に関する最新情報の入手に努めてください。


また、こうした現在のタイ国の情勢を受けて、
同様に、日本大使館からの注意勧告情報。。。


<日本大使館からのお知らせ>

バンコク都に対する渡航情報(危険情報)の引き上げ等(2010年5月17日現在)

1.日本政府は、現在のタイの情勢に踏まえまして、バンコク都の「危険情報」を現在のから『渡航の是非を検討して下さい』から1レベル引き上げ『渡航の延期をお勧めします』に変更することとしました。
また、バンコク都以外の県でも非常事態宣言が発令されたことを受け、以下の21県に対し、新たに『十分注意して下さい』の「危険情報」を発出することとしました。

【新たに「危険情報(十分注意して下さい)」の対象となった県】
  ノンタブリー県、サムットプラカーン県、パトゥムタニー県ナコンパトム県、
アユタヤ県、チョンブリー県、チェンマイ県、チェンライ県、ランパーン県、
ナコンサワン県、ナーン県、コンケン県、ウドンタニ県、チャイヤプーム県
  ナコンラチャシーマー県、シーサケート県(プレアビヒア寺院周辺を除く)、
ウボンラーチャータニー県、マーハーサーラカーム県、サコンナコーン県、
ローイエット県、ノーンブアランプー県

2.現在バンコク都に滞在されている邦人の方は、封鎖地域付近や治安当局とUDDデモ隊が衝突している地域(別添地図参照)には、決して近づかないようにして下さい。これら地域の近くに滞在する在留邦人、邦人旅行者については、不測の事態に備え、厳に外出は控えて下さい。

3.バンコク都及び非常事態対象都県においても抗議活動等が発生しているとの情報もあります。従って、当該対象地域に渡航される場合には、報道等から最新情報を入手し、今後とも集会・デモ等が開催されている付近には近づかないようにするなど引き続き十分な注意を払って下さい。

4.また、これら地域以外の外出にあたっても、報道等から最新情報の入手に努め、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。

5.なお、タイにはバンコク都及び今回新たに危険情報が発出された以外に以下のとおり危険情報が発出されておりますので、ご注意下さい。
●ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡)
:『渡航の延期をお勧めします』
●ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
:『渡航の是非を検討して下さい』
●シーサケート県のカンボジアとの国境付近のプレアビヒア寺院周辺地域
:『渡航の是非を検討して下さい』

6.なお、スワンナプーム国際空港は通常通り運行しております。




こうした日本政府のタイに対する見解として、
危険情報のレベルが引き上げられ、
『渡航の延期をお勧めします』の段階には非常にビックリしました。

まさに危険情報の最悪に王手がかかったようなものです。

参考までに、各「危険情報」の4段階レベルを記してみますと、、、

1:★『十分注意して下さい』
:その国・地域への渡航、滞在に当たって特別な注意が必要であることを示し、危険を避けて頂くようおすすめするものです。

2:★★『渡航の是非を検討して下さい』
:その国・地域への渡航に関し、渡航の是非を含めた検討を真剣に行っていただき、渡航される場合には、十分な安全措置を講じることをすすめるものです。

3:★★★『渡航の延期をお勧めします』
:その国・地域への渡航は、どのような目的であれ延期されるようおすすめするものです。

4:★★★★『退避を勧告します。渡航は延期して下さい』
:その国・地域に滞在している全ての日本人の方々に対して、滞在地から、安全な国・地域への退避(日本への帰国も含む)を勧告するものです。この状況では、当然のことながら新たな渡航は延期することが望まれます。

日本政府のタイへの危険度は、3★★★のレベル、
『渡航の延期をお勧めします』として、
認識されたことになります。



実際、多くの方々から、このタイの騒動において、
チェンマイの状況はどうですか???とご質問を受けるたびに、
こちらは、至って、普通そのものです、、、とお答えしてきましたが、


こういう先行きの見えない情勢では、
どういう予期せぬリアクションがあるのか全く確証が持てず、
全面的に大丈夫ですよ、、、とは、云い難い状況になってきました。



非常に情けないシチュエーションではありますが、

あくまでも、タイに渡航される場合には、
十分な注意を喚起されまして、
確固たる個々の責任と自覚を促してほしいと念じます。





嗚呼、迷走する微笑の国タイよ、、、

一体、どうしっちゃたの?

どこへ往くの??

どこへ逝っちゃうの???




(お問い合わせ先)
在タイ日本国大使館領事部
 電話:(66-2)207-8502、696-3002(邦人援護)
 FAX :(66-2)207-8511
この記事へのコメント
バンコクのタクシン派赤服の暴動ですが・・・・
ますます階級闘争の様相がはっきりしてきてる感じがします。

赤組(親タクシン) 黄組(反タクシン)って色分けだけど、要するに昔からの富裕層、その頂点には王様が居る、(黄組)に対する
農民貧困層(赤組)の反乱ってことでしょ。

タクシン(新興ブルジョワ)が昔からの富裕層の持っていた権益を切り崩すのに貧困層を利用するため、
彼らの権利意識を目覚めさせてしまったってところじゃないでしょうか?

赤組の動きは突き詰めると、敵対している富裕層の作り上げている体制の頂点に居るのが王様なんだからそれを廃止するってことになるだろうし・・・・・

かといって、そんなことを大声で言ったら素朴に王様に親愛の情を抱いている赤組の底辺の支持者たちは離れていくだろうし・・・・・・
Posted by 今井 at 2010年05月18日 23:18
☆今井様、、、
どこかで、ご面識がありますでしょうか?!
此度の真摯で誠実な書き込みを下さいまして、
どうもありがとうございます。
非常に興味深く拝読させて頂きました。
単なる赤組VS黄組の闘争という次元ではなく、
その背景に、
非常に複雑な階級闘争の捩れがあるとの由、
同じように考えております。
王様を話題にするのはタブーなのでしょうが、
かなり複雑な様相を呈しておりますですよね。
今日、治安部隊が占拠地帯への強制突入を試みたようですが、
その後、どういう展開でことが進んでいくのか、
全く、予断を許しません。
どういう形で終焉しましても、
その綻びは繕いきれず、
次への新たな騒動の火種になるような気がします。
早く、皆が落ち着いて暮らせる、
本来のタイの姿を取り戻してほしいです・・・
Posted by タイフリーク at 2010年05月19日 15:46
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