2013年12月04日

「ごはん慮」





ごはん考・・・
もとい、ごはん慮・・・
ごはんについて慮ってみる。

<3ヶ月ぶりに書く日記が「ごはん」というのも如何せんが、
ワスは、あることに、大きな憤りを感じている・・・>



ワスは、ストレートにご飯が何より好きだ。
おかずは、すべて、ご飯を美味しく食べさせてくれる、
そんな役回りになってくると信じている。

ごはんを一番美味しく食べさせてくれるのは、
無数の麺類である。

純粋なラーメン、うどん、そば、スパゲティー、
またはそれから派生する、
焼きそば、冷やし中華、焼きうどん、冷やしうどん、そうめん、ざるそば、、、etc.,

何だって、ごはんをさらに美味しくしてくれる。

ピザ、お好み焼き、サラダ、焼肉、シャブシャブ、、、
たとえ、邪道と罵られようと、
ごはんのおかずには、何だってありだ。

さらには、パンの類だっておかずになりうる。
サンドイッチやハンバーガーまでもが、
無類のごはんのおかずになってくる。

極論すれば、おにぎりやおもち、、、
お寿司やチャーハンをおかずに、
真っ白いご飯を美味しく食べられる。

それぐらい、ごはんがこのうえなく好きなのである。



>>>6月、チェンマイに「プロマナード」がオープンし、
そこにつけ麵のお店が賑々しく活況を呈していた。

満を持して、そのお店を訪ねて、自慢のつけ麵を注文し、
お約束のごとく、ごはんをお願いしたら、ダメだと云う。

ごはん単体での注文はなく、雑炊セットという形で、
卵と一緒についてくる。

タイで、こんなことをやって商売になるのだろうか???
ワスは、ムキになって、ただそのごはん欲しさのために、
つけ麵に、雑炊セット4つ注文することになった。

<ただ、少なくとも、ごはんを扱っているというだけで、
ギリギリ、セーフと云いたい・・・>



>>>後発の「セントラルフェスティバル」が11月にオープンした際には、
大好きで大好きでたまらなかった
あの牛丼の「吉野屋」が初めてチェンマイに出店してきた。

オープンしてからだいぶん経って、もう涎タラタラで、、
某日曜日、ただただ純粋に吉野屋の牛丼食べたさに、
朝のオープンと共に、参戦。

うわさでは、味は日本やBKKに進出している比ではないと云われていたが、
間違いなく、正真正銘、
日本でずっと恋焦がれていたあのあのあの「牛丼」である。

基本は「並」をチョイスし、まずはごはんを2杯別途注文する。
タイ人の可愛らしいスタッフの女の子が、
牛丼にはちゃんとごはんがついているとのたまう。

それは、よくわかっている。
間違いなく、それじゃあごはんが足らないから事前に注文するのである。

ワスは、神聖な牛丼を食する際には、まず、
唐辛子と紅生姜で一杯二杯を先に味わい、
おもむろに、少しずつ、牛丼の具、薄牛肉や玉葱を責めてゆく。

真っ白いごはんとその妙味のあまりの美味さに、
頭がおかしくなりそうだった。

2杯を速攻で平らげた後、もう2杯ごはんを追加注文する。
日本と違って、ごはんの器が小さいので、すぐに食べられてしまう。

ちょっと贅沢をして、味噌汁と半熟卵を追加注文し、
牛丼の具と併せて、宇宙に届くような至福の美味さに悶絶する。

おそらくはワスのリアクションがそんなに珍しいのか、
先のホールスタッフの女の子が笑っている。

そんなのは、関係ない。
ただただ、美味いのだ。

ようやく具を半分ぐらい食したところで、
ここで、留めにもう2杯ごはんを注文する。

笑っていた彼女は、もう完全に呆れていた。
こんなお客は確かにいないだろう。

吉野屋牛丼並、味噌汁と半熟卵、
ソステ、ごはん6杯、、、
やはり、ここでも、メインは、ごはんそのものである。



>>>「セントラルフェスティバル」には、
他にも興味深い日本食がかなりの勢いで出店してきている。

目を引いたのは、「本場博多ラーメン」と銘打たれていた、
純粋に日本風のラーメンを提供してくれるラーメン屋さんと夢想し、
さぞ、ごはんとの相性がいいだろうと舌なめずり・・・

ここでも、市場視察と称して、
別途、某日曜日、、、人ごみをかきわけながら、
くだんの博多ラーメンを求めに行った。

おもむろに博多ラーメンの「チャーシューラーメン」を注文する。

スカス、、、ここで、大きなショックに見舞われた。
このショックのあまりの大きさで、沁みるとは反対の勢いで、
この日記を書いているといっても過言ではない。

ごはんがない・・・
売り切れとか、切らしているとかではなく、
店側が確信的に、そう、肝心のごはんを置いていないのだ。

<ウソでしょう???>

何と、ごはん自体は売り物でなく、それ自体なしで、
ただ、博多ラーメンのみを味わえということである。

何と傲慢な態度であることか・・・

正直、これ以上の寂しさはないし、
博多ラーメンに対する熱き想いは、
急速に萎えてしまった。

観れば、テーブルの上に、塩も胡椒もない。
そんなに完璧なまでにスープを仕上げているということなのか。
店側のとんでもなくスゴイ自信の表れのほどである。

こういう店側のシステムは日本ではあたりまえなのかもしれないけど、
こちらタイでは、一品料理を個人の思い思いの味に調整するのは、
ごくごく普通のことであり、このお店のこうした基本方針には、賛同しかねます。


出てきたラーメンは、案の定、まず、スープそれ自体がぬるくて、
ワスにとっては、味が薄らボンヤリとしている、
少しどころか、かなり塩分が欲しくなる。

<スカス、その塩さえない。>

さらには、昔、本場博多で食したあの博多ラーメンの感動は一切なく、
似ても似つかず、何のコクもなく、期待外れもいいところだった。

とにもかくにも、ごはんを置いていないということで、
大きく大きく落胆していたのは事実であるが、
それならそれで、お客を納得させる一品でないと先行きは怪しい。

こうなると情けないのであるが、自宅で食する、
日本からお土産で頂いた某カップラーメンと、
大盛りのごはんの方が、どれだけ美味いことか。。。



>>>ここ数年のチェンマイの豹変は凄まじい途上で、
各種ファーストフードの煩雑と日本の食材も多数流れてきて、

それにつれて、タイ人個々の食習慣も、変わってきつつあるけれど、
やはり、日本でも、タイでも、メインは、ごはんであると、
自分の中の「ごはん」への熱き想いが込み上げ、溢れてくる。

チェンマイの「博多ラーメン」のお店に、ごはんを置いていなかった、、、
たったそれだけの事実で、ここまで悔しさに塗れ、
かなり傷心しまっている自分こそが、滑稽で哀れかもしれない。


嗚呼・・・

ごはん恋しや・・・

ごはん慮・・・