2011年08月18日

「嗚呼、韓国ドラマ『推奴(チュノ)』」


<すみません、登場人物、かなりウロ覚えのようで間違いはお赦し下さい>



先に、訪マイされました親愛なる某おやっさんより、
「推奴(チュノ)」と題される、
ある韓国ドラマをご紹介頂きました。


韓国ドラマに関しては、
ずっと以前に「冬のソナタ」を観て以来・・・
気にはなりながら、遠巻きに眺めていた次第です。


さて、他ならぬこの<チュノ>、、、
「奴婢(奴隷階級)を追う狩人」の意味合いで、、、
朝鮮史に基づいて、下層世界に大きくスポットをあてています。



過日、ワスの悪い癖で、
土日月にかけて、全二十四話、イッキ鑑賞。。。


どこまでも骨太で繊細なアクション&ロマンチックストーリー。


時は、日本の江戸時代初期、1640年代か。。。


幕開けは、3人の<チュノ>奴隷ハンターが、
西部劇ばりの激しい導入部・・・


主役のニヒルでクールなテギルに、
いぶし銀のチェ将軍とどこかスケベで憎めないワンソン
三者三様、見事なまでの板チョコ腹筋。。。


この3人の友情を超えた友情に、笑わされ、泣かされ、
全編を通じて、心を揺さぶられます。


テギルに絡む悲恋を演じるヒロインの奴婢オンニョン。
清楚で可憐、どこまでも控えめで、それでいて芯が強く、
どんな逆境にも立ち向かっていく美女の中の美女。


物語に感情移入していく過程で、
このオンニョンの魅力に、
完全に心を鷲掴みにされてしまいました。


8頭身どころか、9頭身、10頭身かなと思われるぐらい、
170cmはあろうかという完璧なプロポーション。
素直に参りました・・・


こんなとんでもないステキな女優さんが存在するというだけで、
韓国ドラマ界の底知れぬパワーと深み、凄みを感じます。



主人公テギルと双璧をなすもう一人の雄テハ。
朝鮮一の武将と誉れ高き男が、ある意図をもって、
奴婢の世界に身を投じる。


このテハが、また何とも小憎いぐらいにいい男で、
スカモ、バリバリに強い。


このテギルとオンニョン、オンニョンとテハの三つ巴の恋模様と、
テギルとテハの憎悪と愛と友情に咽ぶ男の生き様が、
大きな大きな縦軸を構成し、


朝鮮史における過酷な階級制度、、、
両班「ヤンバン=貴族階級」と奴婢「ヌヒ=奴隷階級」
その奴婢を追う奴隷ハンターである推奴(チュノ)


さらには、清朝を絡めた時代に翻弄される、
裏切り、暴動、政治の駆け引きが、横軸に脈々と縺れ合って、
壮大なスペクタクル史劇を彩っていく。


ここ一番で流れる力強くも哀切ない旋律が、
心の襞を抉っていきます。


それにしても、すべてのキャラクターが際立っていて、
それぞれが熱き息吹が吹き込まれ、躍動し、

脇役さえも、その瞬間、その切り口に、
主人公を超える大きな魅力を醸し出す。


全編を通じて、印象に残るキャラがあまりに多すぎて、
善役も悪役もない人間ドラマが形成されるのは、
まさしくカタルシスの極み。


酒場の女将とその妹。。。
それに絡む怪しくも人間臭い絵描きと馬世話役。
元猟師のオッポクと同じく奴婢に落ちたチョボクの恋。


オンニョンの兄のクンノムの怨念とその部下ペッコの忠誠心。
随所にテギルに絡む、小ずるいが憎めない役人。


一方、テギルとテハの対極にある、
最大の権力をもつ悪の親玉ギョンシュクと
その部下で義息、暗躍轟く必殺スナイパー・チョルン


ギョンシュクの無慈悲さとチョルンの無情さに対比して、
二人の一方は娘であり一方は妻の身障者ソニョンの圧倒的存在感とインパクト。
いじらしくて、切なくて、彼女の鬼気迫る演技?に身悶えました。


最強の武将テハの手塩にかけた多くの部下たち。。。
とりわけ、苦渋の選択を迫られるハンソムと女の仄かな恋には、
物語の本流には直接関係ないのに、心が締め付けられます。


王室の血を引く、ソッキョン・・・
まさに幼い子供ながら、信じられないような品の良さと高貴さが漂い、
驚くべきばかり、暫し、演技でない演技に魅入られてしまう。


オンニョンと全く正反対ながら天真爛漫さで、
主人公に想いを寄せるもう一人のヒロイン、ソルファ・・・
この女優さんも何ともいえない無邪気なチャーミングさ。


過酷な運命を屈託のない笑顔で装いながら、
ソルファの哀調漂うニ胡の調べ。。。


嗚呼、韓国ドラマ女優陣の圧倒的な層の厚さよ・・・



チェーミングと云えば、
謎の女刺客ユンジの華麗なるアクションも見逃せない。
強烈な華を添えながら、勿体ないぐらいに惜しげもなく散っていく。


また、一番、ワスの心を捉えて離さないのは、
主人公テギルの二人の兄貴分であるチョンジホとチャッキ。。。

特に前者は、最期の刹那、
何かが乗りうつったような演技を超えた演技で、
不覚にも涙を絞りました。



逃げる者と追いかける者。。。
恋と友情、裏切りと信頼・・・


それぞれの葛藤が、幾重にも交錯しながら、
朝鮮の史実に間違いなく存在したチュノの定め。。。


伏線が張り廻され、一話終わる度に、
どうしても次を観ずにはいられない、、、


これでもかと、これでもかもと・・・
グイグイと引っ張っていくストーリーテラー。。。


荒唐無稽と罵られても、
それらをすべて超越した、
まさに人間味溢れるキャラクターの生き様の美学。


当初の謎や不明な点が、
フラッシュバック形式に過去に遡り、
薄紙を剥ぐ様に、鮮やかに紐解かれていく。


小さな支流が、やがて、交わり、合わさり、
大きな濁流となって、
太い本流を形成し、繋がっていく。


主人公のテギルの凄まじくも痛い心の闇は、
その瞳が如実に物語り、妖しく渦巻いている。
絶望と号泣と枯れ果てた涙と汗。



どれだけの辛酸を舐めて、一人の貴族のボンボンが、
悪名高きチュノ師として大変貌を遂げていくのか。。。

彼のしぐさ、動作、ぶっきらぼうな言葉、
ちょっとした目の動きにさえ釘付けになる。


さらに、ヒロインのこのとんでもない美しさはどうだ。
ハチキレンばかりの麗しさを凝縮して閉じ込め閉じ込め、
それが抑え切れないで爆発するような美の極致。


一寸先がわからないアクションまたアクション。
その内面を抉り出すような精神世界との合一。
非情と哀哭のドラマ・・・


嗚呼、チュノ、、、




「烙印」・・・聴けば聴くほどに心に沁み入る熱き慟哭の迸り・・・


少し、想い入れが激しい所以もありますが、
久々に鳥肌立つ、凄いドラマです。



嗚呼・・・



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