2010年09月28日

嗚呼「CMオープン@東京池袋東武百貨店!!」



2010年、9月23日、、、
東京池袋東武百貨店本館8Fシーズマート売り場にて、
初めて、チェンモードのブランドネームで出品と相成りました。

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オープンに向けて、全面的にお世話になりましたU氏ご夫妻、
そして、Mプロ、本当にありがとうございます。


初日は、不順な天候にもかかわらず、
大勢の方が足を運んで下さり、初めてのCM商品をご購入下さいました。
心より御礼申し上げます。



オープン当日、現場のU氏よりコンタクトを頂き、
直ちに、第二回目の出荷の準備に取り掛かっておりました。


実は、今年の異常な残暑の気象を考慮して、
比較的、夏物の延長で、あえて季節の秋冬物を外した形で、
一回目のラインアップを始めましたが、、、

その後、すぐに気温が下がり、いきなり秋の到来となって、
それに合わせた秋冬物のオーダーに取り組みました次第です。


短時間ではありましたが、
この25日夕刻、急ぎ、新作4型を含む秋冬物に即した
厚めの生地(コットン100%)で製作し出荷。。。

日曜日を挟み27日には東京成田に到着し、
U氏自らが直接空港までピックアップに向かわれ、
今日28日火曜日には、一部店頭に並ぶ運びとなりました。




有難いことに、オープンよりこの1週間、、、
毎日、コンスタントに売り上げておりますようで、
これも皆々様のおかげでございます。


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<毎朝、工場で、甘〜い、甘い、コーヒーをいれてくれるピンさん >


今後は、いろいろなサイズや日本の市場のニーズにも呼応し、
本格的な冬物から、来年の春夏物まで、継続して対応していきたいです。


また、東京近郊の皆々様、お近くにお立ち寄りの際には、
足をお運び下さいまして、是非、直接手にとって、
かぶり心地をお確かめ下さいませ。



今後とも、チェンモードをよろしくお願い申し上げます。


チェンモード
廣山文美王拝。。。

2010年09月22日

嗚呼「麻のハンチング!!」



嗚呼、繰り返しますが、いよいよ、明日23日より、
「東京池袋東武百貨店8Fシーズマート売り場」にて、
初の「チェンモード」ブランドでの販売です。



何でも、当日、同百貨店10Fにて、
「秋の大北海道展」も開催されているとの由ですので、
多数お誘い合わせのうえ、どうぞ、足を運んで頂けましたならと存じます。



全体的にほぼ婦人帽ばかりなのですが、ちょっとした自分の好みで、
麻100%(Mサイズ)の男女兼用のハンチング帽を数点だけ、
特別に出展させて頂いています。


実は、ずっとずっと以前に、タイのスーパースターパーミーさんのコンサートの折、
畏れ多くもワス自身がステージに駆け上り、
彼女好みの麻のカーボーイハットを無理やり!?進呈したことがあります。


この時も、その大胆なキッカケをつくってくれて、
躊躇する自分の背中をドスンと後押しして下さったのが、
タイ絡みで絶大なお世話になっている某オヤピンでございました。


あの時と同じ麻で作ったハンチング帽です。
非常に非常に感慨深いものがあります。


実際、天然の麻は、生地幅も狭く、シルクよりもある種値段が張り、
生地目の不規則さや不揃いさも生成りならではの味わいと風合いがあります。
長く、永く、かぶれば、余計に愛着がわいてきます。


オーソドックスな正統派の帽子はもちろん、
年齢や性別に関係なく、
永く愛用して頂けるような帽子も製作していきたいです。



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<チェンモードのエース、ターイ君>




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<お約束ですが、オームさん>



皆々様、どうぞヨロシクお願い致します・・・


チェンモード
廣山文美王拝、、、

2010年09月21日

嗚呼「タイシルクレディースハット!!」



絹は、蚕の繭からとった天然の繊維であり、
通常、英語のシルクの呼称で馴染みがあり、
独特の光沢を持ちながら、古来より珍重されてきました。


家庭での洗濯が困難で水に弱いという難点がある一方、
素材としてのシルクは、軽く、柔らかく、吸湿性や通気性に優れ、
とても滑らかな肌触りと温もりを感じさせます。


非常にデリケートな素材であるがゆえに、
ミシンでの縫製も非常に難しく、
永年の熟練した技術を要します。


チェンモードを立ち上げて5年弱になりますが、
縫製工のスタッフは、ほとんどがこの道15年以上の経験を有し、
永年、主にシルクの縫製に携わってきました。


シルクの微妙で敏感な縫製ができれば、
綿や化学繊維などの加工は非常に容易いものです。


「ファッションの最後は帽子で完成する」



今回、初めて日本に送るタイシルク素材100%の帽子は、
ツバ広で非常にエレガントなキャペリンタイプと、
ブリムが小ぶりでキュートなクロッシェタイプをご紹介します。


前者は、リゾート地などで非日常的なハイソな雰囲気を演出し、
後者は、シンプルにシルクの質感を楽しめます。


どちらも裏地においてUV加工を施してあり、
紫外線をカットする役割を担っています。


さて、お約束!?ではありますが、
過日、出荷当日に激写しました
オームさんによるかぶり心地はこんな感じです。


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<キャペリン(Navy Blue)Byオームさん>




いよいよ東京での初出品は、明後日23日、、、


嗚呼、、、チェンモードのお披露目、、、

行けるものなら、、、
チェンマイから東京まで飛んで行きたいです。

嗚呼・・・






2010年09月17日

「手編みのニット帽!!」


日本の異常気象の煽りを受けて、
残暑厳しい折、9月に入っても、
断続的に30度を超える長期予報が出ていますね。

初めて日本に送ったチェンモードのブランドを冠した帽子は、
此度、主にコットン系、シルク系、ニット系に分別されます。

通常ならば、その帽子のデザインや特性に合わせて、
いろいろなタイプの生地を使用しますが、、、

最後のニット帽に関しては、
事前に日本の厳しい「生地(糸)試験」に合格した、
コットン100%の糸を使用した手編みの帽子になります。

機械で大量生産された商品が市場にたくさん出回っていますが、
こちらのは、一つ一つハンドメイドで編みこんだニット帽です。



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今回の分は、薄手でサマーニット帽の様相ですが、
非常にシンプルなデザインになっていますので、
あらゆる年齢層で、通年でもかぶれます。

実際は、いろいろなデザインとの色合わせをしたいところですが、
残業の合間合間に手編みをした時間的な制約があり、
主に、黒、ベージュ、グレーの3色になりました。


さて、うちの一番のムードメーカーであるオームさん、、、
15日、出荷直前に慌しくフォトに収めたニット帽ショットです。


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いずれ本格的な秋冬物についても、、、
もっと糸目の厚いカラフルなニット帽を製作していきたいです。


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またまた、どうぞヨロシクお願い致します ・・・



チェンモード
廣山文美王拝、、、

2010年09月16日

「雨降って、地固まる!?」



前回からの告示で、もうすでに賽は投げられ、
どうにも後に引けない状態になっていました、、、

14日の本業の今季秋冬物の最終出荷を控え、
翌日には、池袋東武百貨店に出す、
全く別の視点での商品を全部で20型???

すべてを仕上げる準備と併行して、まさに時間との闘い、
現場も阿鼻叫喚の混乱を極めていました。



過去2週間、連日手探りのままの夜遅くまで残業が続き、
同時に、断続的ではありますが、時折襲う土砂降りの雨。。。

迎えた13日の早朝。。。驚きました。。。
サンカンペンの工場に入る道が洪水により完全封鎖され、
通常、バイクも車も入れないようになっているのです。

「万事休す・・・」

正直、やはり、アカンと嘆くよりも、、、
何故か、唖然としつつも、笑えてきました???



道路がまたまた河の状態になっていて、
轟々と濁流が続いているのです。




最後は覚悟を決め、カバンや貴重品を小脇に抱えながら、
ズボンをまくりあげ、
100m以上の道というよりは河をゆるりと進んでいきます。






深い所で、膝上まで水に浸りながら、
ようやく工場に辿り着いた時には、
やはり、以前と同じような床下浸水状態。。。




真っ先に、生地や商品、機械の安全状況を確かめ、、、
まずは、ホッと一安心。。。



近場の大冠さんやT君が、何と朝の4時から現場に出向いて、
大事な商品や生地をすべて、高台に移設していました。

スタッフが皆、水に浸かりながら、
一人一人、歩いて出勤してきます。



それから、途中、電話回線も不具合を繰り返しつつ、
何度か停電にも遭いながら、、、

14日、夕刻、、、2010年度秋冬物最終出荷完了。。。

15日、夕刻、、、チェンモード作品20型出荷完了。。。



終わった瞬間は、全身の力が抜けて、、、
ただただ喜びや安心というよりは、何故か、茫然自失。。。

遣り残した事ばかりが後から後から背中をせり上がってくるようで、
何とも落ち着かない気持ちの昂ぶりがある一方で、

ようやくとりあえず何とかやり終えたという大きな安堵感が、
ジワジワと心の中で広がってきました。


「一難去って、また一難???」



当初は、悲観的な気持ちに沈みそうになりながら、
終わってみれば、すべて良し、、、

間断なく降る雨にも、観ようによっては、
自然の摂理の中で、いとおしささえ覚えてきます。


今季、二度目の大洪水も、その日の夜のうちには引き、
後には、何もなかったような賑やかさに満ちて、
周りの仲間たちの笑顔が、何とも心地いいです。


「雨降って、地固まる」



繰り返しますが、、、
23日より、池袋東武百貨店本館8Fシーズマート売り場、、、
非常に小さなスペースではありますが、最初の一歩。。。

次の第二歩、第三歩・・・に繋がるように、
これからもポジティブに気を引き締めて笑顔で頑張ります。。。



皆様、どうもありがとうございます・・・


押忍


2010年09月11日

『東京池袋西口「東武百貨店」本館8F』





東京、池袋、西口・・・

心に深く痛く刻まれた想い出の街・・・

私事で、もう30年以上前に遡りますが、、、

高卒後、故郷広島を飛び出して、上京。
最初の一年間は、新聞奨学生として、
渋谷並木橋の読売新聞販売所に住み込みます、、、

その後、大学を中退する形で、

故大山倍達総裁がご存命の折、極真空手総本部道場がある、
池袋西口の若獅子寮に隣接する三畳一間のアパートに移り、
丸坊主、眉毛も剃って、早朝の氷配達業の傍ら、空手道に勤しみました。

将来、武道の世界で身を立てたいと深く心に期し、
可能な限り、本部道場の朝昼晩の3部の荒稽古に出席。

それからの数年、同じ西池袋界隈を転々とする形で、
当時、家賃が1万円前後の安アパートばかり。

最後に辿り着いたのは、同じ池袋西口から徒歩5分、、、
「さわら荘」という名の取り壊し寸前の超ボロアパート。
当時の住居者は、得体の知れない中国その他からの違法労働者ばかり。。。

抜群のロケーションの良さとは裏腹に、
すぐ窓の目前に山手線のレールが走り、
四六時中電車の振動で、部屋全体が大きく揺れる。

夏の最中、窓を開けて、素っ裸で横になっていると、
時間調整で停止している電車の窓越しに大勢の乗客の数奇な目に晒され、
もう破れかぶれで、自虐的に倒錯的な快感を覚えたりしました。

近場の夜の水商売で働きながら、もう一度人生をやり直すべく、
途中、専門学校に通ったりもするけれど、、、
最後は、日本を捨てる覚悟で、アメリカシカゴへ。。。

その6年後、運命のいたずらか、今度はひょんなことから、
アメリカからタイに移り住むようになるので、
人生なんて全くわかりません。

タイで縁があり、身を固めて、すぐに上の子ができ、
相当の覚悟をもって、好むと好まざるに関わらず、
ノーチョイスで日本に出稼ぎにいくことになりました。。。


当時、やはり弟が住んでいた池袋西口の先の「さわら荘」に転がり込み、
彼にはこれ以上ないぐらいの負担と迷惑をかけながら、
自身、半年間の区切りで、死にもの狂いで働きます。

アパートから歩いていける距離で、2軒の仕事を掛け持ち。
池袋西口の当時オープンしたばかりの新装パチンコ店と、
そこからダッシュで2分の距離にある居酒屋大都会・・・

今やれと云われても、もう絶対できないだろうけれど、、、

パチンコ店で朝番08:30に入って、
ほとんどそのまま23:30まで遅番も通しでやり、
23:45から居酒屋大都会で、徹夜で朝の7時までウェイターの仕事、、、

<一体、いつ、寝ていたのだろう???>

朝方、大都会を出る頃の、目を突き刺すような陽射しが眩しくて、
左手に池袋駅、右手にメトロポリタンホテルを眺めながら、
池袋西口をテクテク歩きつつ、アパートに帰り、即また出勤の繰り返し。

その池袋での出稼ぎ生活からもすでに18年の歳月が流れています。

ソステ、、、何という運命の巡り合わせでしょうか、、、
この自分にとってのほろ苦くも痛い想い出がいっぱい詰まったこの池袋の地で、、、
初めての「チェンモード」の商品を販売できる運びとなりました。

全く、突拍子もない不可思議なご縁を感じてなりません。



またまた、前置きが長くなりましたが・・・
敬愛するMプロの口添えで、U氏を御紹介して頂きまして、
そのお二方他のご尽力とおかげをもちまして、

9月23日(木)より
池袋西口東武百貨店本館
8Fシーズマート売り場


初めて「チェンモード」の商品をご案内させて頂きます。
(非常に狭くて小さなエリアであります。。。)


云われるまでもなく、、、
日本のマーケット市場の厳しさは、よくわかっているつもりです。

ただ、何事にも始まりの一歩があるのは否めません。
「チェンモード」の最初の一歩がこちらの「池袋東武百貨店」です。

今後、「チェンモード」がどういう形で展開していくにしろ、
日本での弊社のオリジナル商品の販売がこの池袋から始まることに、
言葉に語り尽くせない感慨があります。

Mプロ並びにU氏ご夫妻に、
最大限の感謝と敬意の念を込めまして、

とりわけ東京近郊の皆々様、、、
もしお時間とご都合がつきますようでしたら、
是非、池袋東武百貨店まで足をお運び頂けましたならと存じます。

今後とも、「チェンモード」を宜しくお願い申し上げます。

平成22年9月11日

チェンモード
廣山文美王拝、、、


PS。親愛なるオナ殿
  こちらからもお誕生日おめでとう!!!







2010年09月04日

「チェンモードの8つのMOTTO!!」






「チェンモード」という会社を、
このチェンマイに立ち上げて、
4年半が過ぎました。

これまで、何度かご紹介しておりますように、
女性用ファッションハット他を製造して、
主に、日本に向けて出荷しています。

「チェンモード」は、「チェンマイモード」の略で、
「チェンマイ風の趣き・スタイル・モード・アパレルライン」
を意味しています。

夢は、オリジナルブランドネームである、
この「CHENMODE」を、
チェンマイから世界に発信していくことです。

「CHENMODE」は、8つの英文字から成り立っています。即ち、

「C」「H」「E」「N」「M」「O」「D」「E」 

です。


立ち上げ当初、チェンマイで「花博」が開催され、
そのイベントに出品する製品と共に、
弊社パンフレットを作成する際に、

その8つの英文字から成る企業の基本コンセプトを、、、
ああでもない、こうでもないと、独り、熟慮しました。

一種の言葉遊びには違いありませんが、
人と文字の出逢いも、まさに、

 「一期一会」

誠実に、真剣に、真面目に、
一つずつの言葉を探し求めていったのです。

その精神は、今も活かされています。
形容詞的修飾語を用いた「チェンモード」の、
8つの「キーワード」でありその「モットー」とは、、、


C = CHIC    (シックな)
H = HANDMADE (手造りの)
E = ELEGANT  (上品で優雅な)
N = NATURAL  (自然のままの)
M = MODERN  (モダンな)
O = ORIGINAL  (独創的な)
D = DELICATE  (繊細できめの細かい)
E = EXCEPTIONAL (枠にとらわれない) 



チョッと解説を入れますと、、、

「シック」:
しっとりとして上品で落ち着きがある一方、
垢抜けした粋でお洒落でスマートなセンスをも要し、
服装やスタイルが洗練されている様子を示唆しています。

「ハンドメイド」:
機械で大量生産する現場とは完全に一線を画した、
確かにミシンという機械を用いますが、
一つ一つ永年の熟練した技術を擁した手造り感を大事にしています。

「エレガント」:
深遠な美を追求するうえで、
カジュアルさとはまた違ったその高貴さや優雅さを、
素材の持つ風合いや趣き、手練の技で表現していきます。

「ナチュラル」:
妙に加工したりいじくって、その感触を損なうことなく、
生地本来が併せ持っている自然さを一番大事にして、
できるだけ生(き)のままで、その素材感の味わいを引き出したい。

「モダン」:
決して過去の様式やスタイルを否定したり軽視するのではなく、
連綿と続いているクラシックな伝統の尊さを重視し踏襲しつつも、
新しいプラスアルファの何かを追求していく行為です。


「オリジナル」:
何事も過去や流行の作品を真似て模倣して始まりますが、
いずれ、それを咀嚼して、解体して、新たに組み立てる段階で、
独創的なアイデンティティーに訴える我ら独自のオリジナリティーを模索します。

「デリケート」:
デリケートから日本語で喚起される負のイメージとは違って、
無である生地に生命を吹き込むべく、精緻で精巧なデリケートな技術芸を駆使して、
より繊細で、きめの細やかな、デリケートな製品に仕上げていきます。

「イクセプショナル」:
「チェンモード」の一番の基本精神を内包したポジティブな意図であり、
過去の形式や既成概念を超越して、これまでの常識や体裁などの枠にとらわれず、
何事にも試行錯誤しながら、新しき事にチャレンジしていく覚悟を示しています。




さて、唐突ですが、、、


9月下旬、、、

お仲間の方のご縁と熱きご尽力のおかげをもちまして、

東京の某百貨店で、
初めて「チェンモード」のブランド名で、
オリジナル商品を販売することになりました。

詳細は、また追って、ご連絡させて頂きます。


いろいろとトライアル&エラーでの旅立ちですが、
皆様、何卒、どうぞ宜しくお願い致します。


チェンモード
廣山文美王拝、、、

2010年09月02日

「嗚呼、アンダマン海の真珠!?」



<タイポップス替え歌第3弾>


(またまた、性懲りもなくプライベートな内容にて長くなりそうですので、
お暇でない方は、どうぞそのまま、スルーなされて下さいませ。)





世界中で今なお、我々の想像を絶する、
文化や宗教、民族を違えた泥沼の紛争が続いている。

それとは別に、一見平和な社会に身を置きながらも、
時に、過酷なストレスに侵され、
生きることそれ自体が、日々、闘いの連続であったりする。

ワスにとって、タイとの絡みの中で、
切っても切れない3つの縁あるエリアがある。
それは、バンコク、チェンマイ、ソステ、プーケット。。。

20年ほど前、極寒の風の街アメリカシカゴから、
ふとしたことで迷い込んだ炎熱の魔界都市!?バンコク。

それから、とんだトラブルに遭遇し、
心の痛手を癒しに訪れた南海の島プーケット。

その感傷旅行の最中、まさか彼の地プーケットに、
そのまま1年近くも滞在することになろうとは、
当時、夢にも思わなかった。

プーケットで生まれて初めてのダイビングを体験、、、
その神秘の世界にすっかり虜になり魅了され、
パトンビーチの某ダイビングショップにスカウト!?され就職。

ショップでステキなアパートとバイクを提供され、
毎日途切れなく、世界中から集まってくる観光客を案内して、
日中は近場のピーピー島などへダイビング三昧。

毎夜毎夜、ディスコやバービアに繰り出して、
夜が明けるまで、放蕩の限りを尽くす。
まさに南国のパラダイス。

毎日がもう楽しくて面白くて愉快で仕方なかった。

スカス、その一方で、もう一人の別の自分が囁きかける、、、
これは、「現実逃避なんじゃないの!?」、、、って。。。

観光客に誠心誠意、精一杯のサービスをすれば、
ビックリするぐらいのチップを頂戴し、

そのお金を一晩でキッチリ散財しては、
夜通し、正体をなくすまでビールを浴びるように飲む。

ソステ、、、突然、天罰が下る。

毎度のように二日酔い、徹夜明けで、海に潜り、
突如、そのダイビング中に、両内耳から脳天に激痛が走り、
水圧で、鼓膜が著しく損傷された。

暫く、絶対安静で、仕事も休み、
自分自身のプーケットでの愚かで怠惰な日々を振り返った。

そんなある日、、、
どこまでも続く水平線の彼方に沈む夕陽を見つめながら、
浜辺の心地良い風に身をまかせていると、、、

その刹那、どこからともなく流れてくるトランジスターラジオの調べで、
静かに洩れ聴こえるタイ歌謡の何とも哀切に満ちたメロディーに、
理由もなく、一発で、スッカリ、心を奪われてしまった。

その頃売り出し中で、若く整った顔立ちのテーが唄う、

<ヂャイナムケング>「氷の心」

という初めて聴くタイポップスだった。

人づてにその音楽のタイトルを尋ね、
屋台でそのカセットを求め、
繰り返し繰り返しその歌ばかりを聴いた。

意味はサッパリわからない。
ただ、聴けば聴くほどに、
たまらなく哀しい気持ちになってくる。



その当時、月に何度か、アメリカ海軍かどこかが、
プーケットの近場の港に横付けして、
その海兵隊の団体連が、ネジが飛んだように狂乱の宴を演じていた。

まるで、今日のこの瞬間に、
生命を削るように、いとおしむように、
飲んで、騒いで、一夜限りの女に溺れていたのだろう。

ソステ、一定の滞在期間が過ぎれば、
中東などの現実の戦場の渦中に、容赦なく、
再び、出向していくに違いない。

幸いにも、その後、ワスの耳は完全に治癒した。
それから、短期間ではあるけれど、真剣に、
自分を夢中にしてくれたダイビングに取り組んだ。

3ヶ月ほどで、プロの範疇に入るダイブマスターの資格を得た。
1年間の実務経験がないとインストラクラーの資格は取得できないので、
これを一つの区切りにして、プーケットを離れる決意をする。

プーケットに居れば居るほど、そのあまりの居心地の良さに、
自分を見失い、現実に戻れない畏怖がどこかにあったからだ。

プーケットに滞在した1年間は、
タイに住んでいながら、全くタイ語も解さず、
自分史の中で、一種のモラトリアムだったのかもしれない。

その後、バンコクに戻って、今の家人のアパートに転がり込んで、
現実に対峙しながら、初めてタイ語の勉強を始めた。

一年後、そのまま家人と結婚して、
チェンマイに移り住み、それからウソのように、
今日まで、18年の歳月が、アッという間に流れる。

今でも、プーケットで過ごした日々を考えると、
胸が熱く疼き、云われない微かな小波が立つ。

プーケットからバンコクに移ってタイ語を勉強していた当時、
タイ文字を習って、まず最初にしたことは、

あの想い出のタイポップス<チャイナムケング>の、
その歌詞の内容を紐解くことだった。

それが、その歌をカラオケなどで口ずさむほどに、
いつしかプーケットの情景がストレートにオーバーラップしては、

全く自分自身の別の物語世界が日本語になって、
その歌のメロディーの中でひとつの像を結んだのです。

プーケットは、別名、
「アンダマン海の真珠」と呼称されています。
見事なまでに、云い得て妙です。



***「アンダマン海の真珠」 By TF: タイフリーク*****

潮騒が胸を射る サンライズ 息吹の飛沫
椰子の樹と白い砂地の交わる楽園 深く瞼に焼き付けて

マリンブルーのハーモニー 過去と未来を紡ぐ凪
寄せては返す波音の子守唄 まるで天使の癒し

   サヨナラ いたいけな水平線 遠浅の海にたゆたう珊瑚礁
   闘い飽いた 束の間の逃避行に ピリオドを打つために・・・


自然の中では人なんて 渚に漂う泡のよう
風雨に晒された岩肌の潔さ 憎しみは忘却の彼方

ハイビスカスの咲き誇る丘 サンセット 実りの祈り
人を厭う愚かさに気づかせてくれた 夕闇に浮かんだまほろば

   サヨナラ いたいけな水平線 遠浅の海にたゆたう珊瑚礁
   闘い飽いた 束の間の逃避行に ピリオドを打つために・・・

   七色に表情を変える アンダマン海 静寂も情熱も真珠の輝き
   生きてることに 潤いを与えてくれた もう一度 戦場に臨む・・・

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嗚呼、、、

最後に突拍子もない言葉で結び、奇異に感じられますでしょうが、
テーが歌うこの歌のエネルギーに感応して、
自分がプーケットを離れ、別の地に動くというただそれ自体が、

海兵隊の人が、覚悟の上で、戦場にカムバックするように、
「逃げられない現実」という名の社会の戦場の中へ、
単身赴く勇気に等しかったんです。


生ある限り、偶然なのか、必然なのか、はたまた運命なのか、
人は、どこへ、流れていくのでしょうか???


(ワスは、こんな歌を歌いながら、ある意味、
自分自身が、今、この瞬間、紛うことなき、
現実逃避をしているのかもしれません・・・)