2010年04月14日

嗚呼、後、33時間!?

この暑さにも参ってしまい、
突然、訳もなくどうしようもないまでの疲労感に包まれ、
どこかに消えてなくなりたくなった。

ただ、社会生活を営んでいる以上、それも叶わず、
心を閉ざして、じっと、嵐が過ぎ去るのを待つだけ。

4月8日夜半、、、
つまり日付が変わる9日午前0時、おもむろに決意した。

<暫く、酒を断つだけでなく、食を断とう・・・>

こんなことをバカ正直に公言すると、
いろいろな方にご注意とお叱りを受けますでしょうが、、、
本人は、いたってクソ真面目です。

一度、この怠惰な心に楔を打つべく、何もかもぶち壊して、
また新たに生まれ変わるきっかけにしたかった。

18歳の折に、断食道場に宿泊し長期断食を経験して以来、
これまで年に数度、
性懲りもなく1週間単位の断食を繰り返してきた。

スカス、ここ、2、3年は、たった1日、2日の食断ちだけでも、
年齢によるものなのか、凄まじいまでのエネルギーと意志力を要し、
気持ちとは裏腹に、なかなか行動が伴わない。



さて、現在、ここタイ国内では、
赤シャツ隊(UDD)と政府側との闘争が混乱を極めている。

日本サイドからも、不安と懸念の面持ちで、
タイはどうだろうか・・・!?と打診のコンタクトを度々受ける。

が、ここチェンマイは、いたって、平和そのものであり、
もう、ただ、ただ、暑くて、暑くて、
脳みそが、ふやけて、溶けて、蒸発してしまいそうな様相だ。



ここで、当初は、まず3日間の断食のつもりが、、、
9日、10日と、一番きつい時間を過ごした後、

家族の者が皆、実家のランプーンに帰省し、
11日(日曜日)、家でひとりきり、瞑想しつつ、

ひたすら、空腹と闘っているうちに、
何かが弾けて、毀れた感じがした。

<ここまできたら、一週間断食しよう・・・>

追い詰められて、逆に、心が奮い立った。
なかなか、こういう機会は見出せない。

食を断つと、それでなくても眠らない日常の中で、
ほとんど、眠らない、否、眠れなくなってくる。

終始、意識が覚醒している状態に投げ出されるのだ。
あるいは、幻覚に似た白日夢に陥っているとも云える。

12日、、、
タイソンクラーン(旧正月)大晦日?&仕事納め。。。

この辺りが究極につらかった。

口の中がカラカラで、何度水分を補給しても、
舌先が如実に乾いてくる。

同時に、、、

<何を悩んでいたのか、何に心を痛めていたのか、、、
サッパリ、わからなくなってくる・・・>

物事を難しく考えるのがバカらしくなってくるのだ。

その間、、、
どういうわけか、度々思いがけない昔馴染みの方々からコールが入る。
それに対して丁重にお断りを入れる。

酒を断ち、食を断つことが、
ひいては、人との交わりさえ断つことになる。

12日、、、形ばかりの懇親会の場で、
従業員の皆と16日の再会を約して、
食事もアルコールも口にすることなく、独り帰途につく。

13日、、、ソンクラーンの幕開け、、、
世間では、水掛け祭りの真っ最中。。。

まるで、山篭りみたいに、家の中でたった独りきり、、、
ただ、情けないけれど、一部屋を冷房でギンギンに冷やし、
座禅を組みながら、好きな映画をノンストップで観る。

懇意の方から贈られた未鑑賞の映画の類がまだ400本あまり。。。
この一週間、家では、何にもなす術もなく、
まるで親の敵みたいに映画ばかり観て過ごす。

目標の断食の終着は、
15日夜半、日付が変わる16日午前0時、、、
これで、丸1週間・・・

我侭といってしまえば、何にも否定できないけれど、

ソンクラーンの時期に、家人の実家にも顔を出さず、
貴重な3日間の休みに、誰とも逢わず、
当然、ただの一度もゴルフをすることもない。

自然と人とのお付き合いをお断りする口実にもなり、
お金も一切、つかわない。
外出は、朝未明の独り散歩だけ・・・

体重は、その直前、少々アルコール太りで74kgsまで達しながら、
14日現在、63kgs以下まで落ちる。
10キロ以上のダイエット???

バカなことだとは、よ〜く、わかってはいるけれど、
平生では、こういった行動をとること自体、日常では難しい。

今も、ちょっと、気持ちが挫けそうになりながら、


嗚呼、後、33時間
・・・


このご時世、なかなか人里離れた山に篭ることはできないけれど、
同じような行動の想いに駆り立てられるように、

<嗚呼、、、体によくないのはよくわかっているけれど、
まずは、白いご飯に塩を振り掛けて食したい・・・>



16日、、、仕事に戻る際には、
どこか、生まれ変わったような気持ちで、
社会復帰したい。。。


嗚呼・・・

2010年04月01日

「坂の上の雲」!?

司馬遼太郎さんの小説が好きだ。

これまでその大部分を読破しており、
幼少より、戦国、幕末、明治の時代を好んで、
歴史の流れに目を向けるようになった。

おそらく、NHK大河ドラマの影響も多分に大である。
司馬さんの原作によるものが少なくないからだ。

とりわけ多感な時期に読んだ「国盗り物語」の描写から、
歴史上で一番好きな人物が<織田信長>になってしまった。

その他、司馬さんの紡ぎ出した人物像から、、、
土方歳三、坂本龍馬、河井継之助、大村益次郎、西郷隆盛、等々・・・
特に幕末から明治にかけての熱き生き様に興味が尽きない。。。



さて、「坂の上の雲」である。

まず、このタイトルが秀逸で、
目を瞑って、心の目に問いかけてみたくなる、、、

連綿と続く坂の上の蒼い空のそのすぐ向こうに、
煌々と光り輝くブットイまでの大きな雲がどこまでも広がっている、
そんな情景さえもが鮮やかに浮かんでくる。

それは、人生の試練や困難さ、、、
同時に、その後にある、、、
大きな希望までをも象徴しているような気がする。



ずっと昔に、、、
無我夢中でその小説を手にとって読んだ。



ソステ、20数年の歳月を経て、、、
先年、鎮守様に文庫本「坂の上の雲」全巻を頂戴し、
改めて、貪るように読んだ。



日本の曙、明治という時代を彩る、
沸々と燃え滾る飽くなき人間の生のエネルギー。

死と隣り合わせになりながらも、その崖っぷちで、
ギリギリまで生きることの熱さを呼び覚ましてくれる。

武士の時代の終焉から、日本は急速に変貌し、
その世界のうねりの中で、日本は自我に目覚める。。。

日清日露戦争の是非は後年とやかく云われるけれど、
その明治の中で生きてきた我々の祖先の日本人たちは、

信じられないような奇跡的な綱渡りを演じながら、
個々にそれぞれの役割の中で、時代に蹂躙され格闘していく。

奇しくも、愛媛県松山から生まれ出でた、
秋山好古・真之兄弟、正岡子規、、、
3人の傑物にスポットを当てている。

スカス、それは、あくまでも物語の進行上の流れであり、
この時代を生きた個々の例証に過ぎない。

時代の主役たちは、名もなき民衆をも含め、
この明治を生き、散っていったすべての人である。

それは、日本人だけに限らない。
日本と交錯する世界史の視点の中で、
怒涛の人間模様が生まれてくる。

この3人に縦横無尽に絡む魅力的な人物は、
枚挙に暇がない。

政治や軍部関連では、、、
東郷平八郎、児玉健太郎、小村寿太郎、陸奥宗光、広瀬武夫、乃木希典、高橋是清、、、

一方、明治の文壇関連では、、、
陸羯南、夏目漱石、山田美妙、森鴎外、、、などなど、、、


さて、この壮大なる物語が、NHKドラマスペシャルとして、
3年の年月をかけて、放映されるという。

それを耳にした時、二つのことが同時に去来した。

<この物語は時代の壁とスケールが大きすぎて、
映像で表すのは絶対に不可能であり困難だ・・・>

一方で、、、

<司馬さんの「坂の上の雲」の一ファンとして、
血や肉が通う活き活きした人物や時代のうねりを生の映像で観てみたい・・・>


相反する想いを引きずったまま、
2009年、年末、全13回のうち、
すでに5回分が放送されたとの事。。。

年が明けて、2010年、ある方の計らいで、
少々画像の品質は劣るけれども、
ネット上から入手された「坂の上の雲」5回分を得た。

スカス、、、

観るのをずっと躊躇われた。。。

小説から得た自分なりの司馬さんの活字によるイメージに対して、
映像を観ることでこれまで育んできた自分だけの精神世界が、
大きく損なわれるんじゃないかと危惧したからだ。

それは、思春期に、
大好きな異性に接する際の態度や心持ちに似ている。

相手のことが好きで好きでたまらないくせに、、、
失恋することがこわかったり、自分からはなかなか言い出せなくて、
相手をより深く知ることさえ臆病になり、後もう一歩が進めない。。。


日々の忙しさ、慌しさにまかせて、
2ヶ月がアッという間に過ぎていった。。。

ソステ、3月31日、、、

仕事が一段落して、無事に3月分の給与の支払いが済み、
ちょっとほろ酔い気分で、珍しく比較的早く家路についた。

何気に、何気に、「坂の上の雲」の1回目を流した、、、

セピアの映像から、渡辺謙さんのナレーションが、
淡々と語りかけてくる。

目が釘付けになる。

司馬さんの世界が、
熱く、激しく、優しく、、、
心の中に沁み入ってくるのだ。

いつしか、お約束のごとく、
夜が白々と明けてきた。
<本当に懲りない男です・・・>

時間にして、約7時間半、、、
全5話、イッキ鑑賞。。。

まだ頭の中が真っ白になっていて、
心の高揚も生々しく、
うまく言葉を拾えません。

ただ、ここ数年、涙腺が脆くなってきて、
何度、目から水が溢れ零れてきたことか。。。

それぞれの役者が全身全霊、全力投球で、
それぞれの役柄を演じている。

司馬ワールドに映像として、血が通い、肉がつき、
文字通り、血湧き肉躍る興奮を覚えた。

続きの第6回目以降はこの年末を待たねばならない。

<嗚呼、駄々っ子のように、待ち切れないよ〜〜〜>


また、もう一度、
司馬さんの「坂の上の雲」を、
活字でジックリと読み返したくなった。




4月1日、、、エイプリルフール。。。

この熱き感動を冗談にすることなく、
また、新しい月、、、

さらには、、、

新しい物事の始まりを、、、
己の心の中で深く認識したい。


嗚呼・・・


4月1日:お日柄もよろしく、、、
慧夢師殿のDW新店舗オープン誠におめでとうございます!
(後ほど、お邪魔させて頂きますね・・・)