2008年12月24日

タイ映画「Happy Birthday」

12月23日、日本では云わずと知れた「天皇誕生日」の祝日、、、、

タイでは、モチロン、休みなどではなく、ごくごく普通に仕事をして、
年内のうちに片付けるべきものは、先に済ませておこうと、
日本人会年会費&ゴルフ保険等をまとめて支払います、、、

その後、夕方遅く、ある習い事をしている家人に代わり、
久々に息子を学校に迎えに行き、一方3日間学校が休みの娘にせがまれて、
タイ映画を、夜も7時を廻った頃に、親子3人で観に行ったりしました、、、

奇しくも、「天皇誕生日」の日に、、、
タイ映画のタイトルは、、、ズバリ、、、

「Happy Birthday」

前評判がやたら良くて、日頃クールな娘が、
「これだけは、連れてって」と、ずっとおねだりされていました、、、
何でも、相当泣ける映画であるとの由、、、

ヒネクレ者の自分としては、そう聞かされると、
逆に身構えたり、意地でも泣くもんか、、、
と開き直ったりするところであるけれど、、、

全くストーリーも何も知らずにいたので、
先入観なしに、淡々と映画に集中できたのがよかったです、、、




出版社に勤めるイケメンカメラマンのテーンと、
ツアーガイドのパオとのありふれた単純なラブストーリー、、、
と思いきや、一捻りも二捻りもあって、完全にやられちゃいました、、、

出だしは、ちょっとしたラブコメディーの展開で、
全く油断していた際に、ガツンとハンマーで殴られたような衝撃、、、

その後は、重い、クサイ、、、、と心に蓋をしそうになりながら、
ついつい、主人公の身につまされるような熱い演技に引っ張られ、、、

一時、<これってちょっとどうなんだろう!?>って、不透明感が芽生えつつ、
結局、ドップリと感情移入して、シッカリはまってしまいました、、、

どのように書いてもネタバレになりそうなので、
どうしても、言葉を選んでしまいますが、、、

最後は、どうにも重い結末に、痛みを感じていた矢先、、、
心の襞が抉られるような、自然と魂が昇華されるような、、、
そんな静かに沁み入るような感動がエンディングに待っています、、、

<イカン、イカン、こういう書き方ですら、、、
まだ、この映画を観ていない方に、妙な先入観を与えてしまいますね、、、>

実際、両隣の小五の息子も中三の娘も、涙が頬を伝いながら、
それを隠そうとさえしていないぐらい、
ストーリーにのめり込んでいました、、、

かく云う自分も、最近トミに涙腺が弱くなり、
お約束のごとく、涙の連絡船でした、、、

<こんちくしょう、また、やられちまったぜ、、、>

その涙の跡を例えてみれば、、、

美しい風景を観ながら、優しい風が頬をなでるように、
自然の香りが五感をくすぐるように、、、
知らないうちに細胞の隙間に息吹をかけられたようなそんな原体験に近い感動なのです、、、

ストーリーは単純明解であり、決して目新しくもないのですが、、、
どこか懐かしい正統派の非常に良心的な映画であることには間違いありません、、、

物語の本筋とは、あまり関係のないところで、2、3コメントしますと、、、

途中、主人公が挫けそうになったりヤケになったりしそうになって、
彼に好感を持つ身近な女性にふと惑いそうになりながらも、
逆にその彼女も含めて、同僚の温かい行為や励ましが、実に有り難いです、、、

さらに、主人公がカメラを生業にしているだけあって、
風景写真が見事なまでに物語の中で融合し、、、

映画自身のカメラワークとしても、
時にハッとするほど、美しい色合いの自然の映像が随所に出てきます、、、

また、ちょっとした小道具や小物も効果的に表現されています、、、

例えば、仏事に手向ける蓮が希望や願いや祈りを象徴しながら、
同時に残酷で埋め切れない時間の流れを想起させることでしょう、、、

タイトルの「ハッピーバースデー」がいろいろな意味合いを兼ね、
要所要所でメロディー付きのバースデーカードが、時間の経過と同時に、
切なく観る(聴く)者の胸に響きます、、、

印象に残る感銘を受けたシーンがいくつもあり、
それぞれが、最後に物語の大きな感動を呼び起こす、、、
一つの呼び水になっていたのかもしれません。

元々、どんなB級映画にしたって、けなすと云う事ができない自分には、
所詮、映画の解説や感想から、一番不向きなところに存在しますが、、、
(何故なら、どんな映画にも多少の差はあっても皆感動してしまいますので、、、)

そういうことを値引きにしても、
お世辞抜きに、無条件に、心を動かされてしまいました、、、

「愛とは何ぞや」と、大上段に構えるわけでは決してありませんが、
また、それは、往々にして、自己犠牲を伴うものでもありますが、

息子や娘に、一つの映像を通して、愛の形を共有しながら、
お互いに、実感できた稀有なケースかもしれません、、、

「人を愛する」ことは、時空を超えて、
こんなにも素晴らしいのかな、、、
って、子供たちと共に同じように感じられたのが嬉しかったです、、、

こうした映画が、タイだけではなく広く世界に紹介され、
タイ映画の素晴らしさを喧伝してもらいたいです、、、
特に日本なんかで上映されたら、きっと共感を呼ぶ事でしょう、、、

この映画を観て、大げさに云えば、まるで、生まれ変わったようなそんな心境であり、、、
それって、まさしく、新たな精神の浄化、、、
タイトルの「ハッピーバースデー・・・」そのものですよね、、、


久々にタイ映画の直球勝負のど真ん中、、、
観客もほとんど全席埋まっていて、同じように、
男女に拘りなく皆が皆、啜り泣きしている映画も実に驚きです、、、


スカス、よせばいいのに、、、
この感動の後に、ダブルヘッダー!?にて、
トニージャーの最新作「オンバーク2」も続けて観てしまいました、、、

こちらも、期待を裏切らない、
トニージャーの体を張ったノンストップアクションの真骨頂、、、
(別の意味でまたとてつもなくスンゴイ映画なのですが、この場では、コメントを控えます)


映画館を出た時は、日付が変わって、
0時半を過ぎていました、、、

帰りの車の中で、子供二人は、完全にノックアウト・・・
ワスは、何だか、言葉にうまく云い表せない、、、
依然、不思議な興奮と感動に包まれ、独り、こんなものを書いてます・・・

嗚呼・・・そうこうしているうちに、クリスマス、、、

メリー=クリスマス!!!


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